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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 193


その頃…学園では
「はぁ…最近なんか凄くたくさんの視線を感じるんだよねぇ…」
北川才栄は会議室にて、やなくに情けない表情をし話しかけていた…
「ふふ…常に十人くらいの烏ちゃんが、君を監視してるからねぇ…僕なんて、たったの八人だよぉ?心外だなぁ〜たったの八人だなんてぇ…」
「やなく君はこんな時にもやなく君なんだねぇ…はぁ…君が羨ましいよ…」
「いやん!うらやましいだなんて…僕に惚れちゃダメだわよん」やなくはパチッとウインクした
「はぁ…相談する人を間違えたかも…」

「まぁ、烏は置いとくとして、生徒会が機能しすぎているのは気にかかるけどな?」
いつの間にか才栄の隣に立っている理人…
「おっ鋭いねぇ理っちゃん!確かに理事会が大人しすぎるんだよねぇ…姫ちゃんがいなくなったら、本格的に動き始めるかなって読んでたんだけどね…」
「捕らえられたのも、鈴木宗家と分家…それから、数名の上級能力者だくだしな…」
「でもさでもさ!平和なほうが良いじゃんか?」
「いつまで続くかねぇ…」
三人は顔を見合わせると、ズズッとお茶を飲み干した…
『平常心』と書かれた湯飲みをテーブルに置き、ふと窓の外を仰ぐ才英。天下太平、今泉姉妹が暴力とセックスに励んでいた。
「…平和だねぇ…」
「しれっ、と言うな生徒会長代理!」
才英に道徳的なツッコミを入れる理人。
「そうそう、それに今週の『今泉さん係』は才英クンだし…」
『今泉さん係り』
やなくが口にしたこの単語・・・・、それは、才英にはある意味生徒会長代理よりも困難な職務を意味していた。
暴力(最近は手加減を知ったが)と性の化身、今泉姉妹をある程度止めるのが係りの仕事である。止め方は当番それぞれの自由。だから、無理やり止めても(できる人間は極めて限られるが)良いし、自らを犠牲にする人身御供をしても良い。重要なのは止めることただ一点のみなのである。
しかし、才英は決断を渋った。無理やりは論外だし、人身御供はいやだ。それが才英の判断だ。
そこで才英は助けを求めた。
「理人くん、頼んだ。」
「イヤだね。」
理人は才英の頼みを間髪いれずに拒否した。
「才英、俺は昨日も一昨日もお前が必死に頼み込むから代わりにあの二人を力ずくで止めたんだ。ほぼ女の子だから手加減してたら、危うい目に何度あったと思う!?俺はあんなのとはゴメンだね。」
そう言って理人は湯呑みの茶を啜る。湯呑みには黒く「一撃必殺」と書かれていた。
「へぇ、じゃあ理っちゃん、美っちゃん(美咲)ともう寝たんだ。」
理人にも見放され、俯きながらブツブツ言ってる才英を尻目にやなくが爆弾発言的質問を理人にした。

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