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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 191

「まぁ、素晴らしい能力ですわね。」
主姫は無表情、そして腕組みをしながら抑揚の無い声で言った。
真奈美になった刀機と仏頂面の主妃は倒した敵の残骸を踏み荒らしながら前に進むと、大きな部屋に出た。
奥には一人の男が座っている。(何故か服を着ている)
「ようこそ、陸董刀機様と公元主妃様ですね?私はみこと様の式神、百鬼丸と申します。いきなりですが、失礼致します。」
そう言うと、百鬼丸はいきなり閃光を発した。
「な、なにを?」
「あなた様方の記憶を読ませていただきました。これからあなた様方にはご自身が『敵にすれば手ごわいとお思いになられている方』と戦って頂きます。これも、試練とお考え下さい。」
百鬼丸は印を結び、集中すると、三人の人影が地面から生えてきた。
それは・・・・・
「やなくに、橘か。」
「それに、誠一まで出すなんて。」
「ご心配なく、本人ではございませんし、力も本人の三分の二と言ったところですので。では・・・・・試練を始めます。」
百鬼丸が合図を送ると、三人の影が二人に襲いかかった。
まずは、ニセ理人が刀機との間合いを一瞬で詰め、気を逸らさせたところにニセやなくが背後に回っており、いきなり手痛い一撃を受けた。
主妃も流石にニセとは言え、誠一を相手にしてるために気を抜けない。
刀機は、クリーンヒットの割にダメージの少ない事に驚く。
具現化した鎧は、刀機個人の時より遥かに防御力が増しているのだ。
それに、身体の動かし方はまだぎこちないが、2人を相手にしてついていけるのだ。
刀機は刀を振るい真空波をやなくモドキ目掛けて放つ。そして放つ勢いで巻き起こる土煙と共に後方に身体を飛ばした。
弾丸のように跳んでいき、壁、そして天井を蹴り、超高速ですれ違いざまに理人モドキを斬りつける。
理人モドキもとっさに避けたのは大したものだが‥‥刀機によって片腕を斬り飛ばされてしまったのだ。

「流石はみこと様がお認めになった方々。お強いですね。しかし、まだまだこれからです。中途半端ではだめですね、難易度を最上に上げるとしましょう。」
百鬼丸はそう言うと、また印を組み、集中する。
すると、刀機に斬られた理人モドキの腕が再生した。しかも、動きも数段速くなっている。
「ちぃ、流石に・・・ぐぅ!!」
今度は理人モドキが刀機の腕の鎧を剥ぐ。
見れば、主妃も誠一モドキに押されている。
「お仲間と同じ姿だからといって躊躇していると、命を落としますよ?この試練は一刻経って終わるまで生か死かです。」

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