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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 16

そして敵の状況は茜の方はとにかく複数いること。場所は保健室。
碧の方はおそらく御堂先輩一人。場所は分かっていない。
そして御堂先輩こと御堂 勇牙(ゆうが)。こいつがくせ者なのだ。学園内でもトップの強さを誇る彼の能力は『高熱化』さらに『耐熱』と言ったところか。
彼は自分自身の肌の温度を、自在に変化できるのだ。もちろん自身が溶けないような肌になっている(?)の。
彼には電撃はもちろん炎も、爆弾も通じない。
ただし衝撃は伝わる。物理的攻撃は有効なのだ。
だから碧の気絶している時を狙ったのだ。
学園内に碧に純粋なる近接戦闘で勝てる者はそういない。(能力を用いた場合は別)
もちろん勇牙だって近接戦闘が苦手なわけではない。彼の身体能力は優れているし、第一近づかないといくら肌を高熱にしても意味はない。
だから御堂先輩と誠一、夜栄は不利なのだ。
ちなみに才英も相性が悪い。液体化している体が蒸発すれば普通に死ぬからだ。これでは才英の能力は無いに等しい。

「まず、御堂先輩に勝てるのは要が前衛、私がサポートがベストね・・・当然マコちゃん、夜栄は茜の方・・・」
この中で随一の策略家と言える絵里子がメンバーを振り分ける。その納得できる理由に全員が頷いた。
「問題は奈々子と才英君・・・奈々子のゴリラ並みの戦闘力でも御堂先輩の攻撃を防御できないし・・・かと言って才英君、2人が電撃できない時に1人で戦えるほど強くない・・・」
「ゴリラは余計やっ!・・・でも、御堂先輩相手にウチは死ぬほどではないからなぁー・・・」
奈々子も馬鹿ではない。冷静に状況を分析する。
「じゃあ、碧チームは、私、要、奈々子ね。茜チームは、マコちゃん、夜栄、才英君ね・・・茜ちゃんの救出に王子様がいないとまずいでしょ」
絵里子の最後の一言は、策士らしい一言であった。
「なーんだ・・・そうだったんだ!」
見事に誤解した誠一達・・・夜栄もライバルが減る事は望ましいので何も言わない。
むしろ絵里子とアイコンタクトを取って頷き合う。

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