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戦国転生
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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戦国転生 1

「殿、城下で怪しき術を使う者を捕えました」
天守閣で政の処理をしていた信長の下に、兵が言上に来た。

ここは1560年の尾張の国。国主の織田信長は、京を目指し動き出した今川義元への対応に追われていた。
「なぬ。面白そうなオナゴじゃな。連れて参れ」
最初は不機嫌そうに眉を顰めて聞いていたが、人相風体を聞き、興味を示した信長は、連れてくるように部下に命じた。


暫し後
「離して下さい!どこに連れて行こうというの」
という女の声と、それに続き
「静まらんか。はよう歩け」
という兵士の声が信長の耳に聞こえて来た。
(スゥ〜)
障子を開け、入室許可を取った兵士が信長の眼前にひれ伏す。だが、隣の女は物珍し気に辺りをキョロキョロ見回して、平伏す様子は全く無い。
「これっ、殿の御前ぞ。早うひれ伏せ」
それに気付いた兵士が慌てて女を座らせようとする。
(ふむ。確かに珍妙な出で立ちよの)
信長は立ったままで座ろうともしない女を咎めるどころか、珍しいものでも見るように眺め回した。
眼の前の女性は今まで見たことない身なりと姿をしているのだから、新しいもの好きな信長の興味を引かない理由はなかった。

髪は金色に輝き、。背丈は五尺程。それに見たことない物を手にしながらあちこちを見、その度稲妻のような光を手から発している。
「もう良いわ。下がれ」
信長の怒りを買ったと思った兵は
「ははぁ。今すぐに」
と立ち上がると未だキョロキョロしている女の手を取り下がろうとした。
「その者は良い。置いてゆけ」
兵は怪訝そうに信長と女を見たあと、下がっていった。
信長が尚も女を眺めていると、
「あなたどなたですか?」
ようやく女が信長の方を向き、聞いてきた。
「儂か?儂は織田信長じゃ」
と、信長が言い終わる前に
「え?あの信長?」
と驚きの声を上げ、マジマジと信長を見て来た。
普段の信長なら、無礼な行いに額に青筋を立てて怒鳴り散らしているだろう。だが眼の前の女に対しては自分でも不思議に思うほど怒りや腹立たしさは全く起きなかった。
「立っておっては話し辛い。ともかく座ってくれ」
苦笑しながら言う信長に、ようやく女が座った。
「で、そなたはどこの誰なのだ?」
丁寧に問いかける信長。家臣達が今の信長の言い方を聞いたならば腰を抜かすであろう。優しさが信長なりに精一杯滲み出ている。
「あ、あたいは白鳥雪菜です。渋谷に住んでて」
と名乗り、自分のことを話し出した。
しかし、その殆どは信長に理解できなかった。

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