メインイベントは種付け&出産 1
ここはとある繁華街の外れにあるストリップ劇場。
劇場の回転も出来る舞台の上で、大きなお腹を露に全裸の踊り子が悶え苦しんでいる。その横にはその踊り子のファンの男性客が汗を拭き、水を飲ませ、腰を擦っている。
「あっ、あっ、あーっ!!ひっひっ、ふ〜っっ!!!」
「頑張れ京子ちゃん。頭が見えてきたよ」
「うーっ!!!」
京子と呼ばれた踊り子は、舞台の上に設置されたベッドで、
襲い来る陣痛と、見物席にいる観客の視線を浴びながら、
獣のような唸り声と、脂汗、秘部からは胎児の頭と出血が見られる。
前述の中身から想像できるように、この踊り子は、ストリップ劇場の客の子を、ステージ上でショーとして出産しているのだ。
そして、ストリップ嬢を孕ませた男は、責任をもって踊り子の出産に立ち会い、その子を取り上げるのだ。
「うーん、まだ?まだ赤ちゃん出てこないの?こんなのこれ以上続いたら、私死んじゃう〜!!」
「あっ、頭が完全に出たよ!引っ張り出すね!」
男は何とか、踊り子から胎児を引きずり出す。
そして赤ん坊を逆さにしてお尻を叩く。
おぎゃーっ、おぎゃーっ
「はい、おめでとうございます!元気な男の子です!!
命懸けの出産を見事に成し遂げたカップルに、皆さん今一度盛大な拍手を!!」
パチパチパチパチ!!!!
観客席からも拍手喝采で、ショーは幕を下ろした。
京子の出産の翌週、生理が始まり、排卵日が近づく踊り子の名前が発表された。
その週か、翌週の頭付近に排卵が来る可能性がある踊り子は
3人。しかも、1人は40歳で、もし孕んで出産となると、それが初産になるとの情報も盛り込まれていた。
これには観客も仰天だった。
40歳で初産となると、母子の安全を考え帝王切開を選ぶことが多い。
だが、ここは種付けと出産をショーとしており、帝王切開は選択肢には無いのだ。
踊り子もそれを承知で参加しており、名前が発表された以上、もう後戻りはできない。
もしこの段階で、踊り子が参加を止めるときは、莫大な違約金を払わなければならないのだ。