都内某所のタワーマンションにて―


「んっ、あむっ、れろっ。んふっ。あっ、もう、相変わらず元気ぃ♪」
「んっ、ちゅっ。ぺろっ。んぅっ…あぁ、おっきくて素敵♪」

俺の昂った竿を、仲良く舐めたり咥えたりして微笑む美少女2人。
こんな2人と、一等地で同居生活なんて、1年前は想像もできなかった。
2人とも、超のつく有名人。だけど、かなりのワケアリ。

きっかけは、１年前の偶然の出会いにある―


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「アンタね、こんな誰でも利用できる場所で自撮りなんてする！？今の消しなさいよ！」
「別に、インスタ映えする場所だから記念に…ってだけだけど、たまたまあんたが露天風呂で気持ちよさそーに居眠りしてただけじゃん。それに宿泊客全然いないわココ」

山奥、秘境のさびれた温泉宿。
混浴露天風呂でぎゃあぎゃあと口論する若い女が２人。
たまたまそこに泊まっていた俺はそれを目撃してしまった。


俺は才川陸人、25歳。
いろいろあって傷心旅行の真っ最中だった。
よほどのモノ好きでなければ来ないような、それでも最高の景色と食事が楽しめる場所をネットで探してたどり着いたのがこの温泉宿だった。


「で、なんで有名人2人がこんなとこで喧嘩してるんだ？」

茶髪セミロング、スマホに自撮り棒持参のほうは美浜結衣。
若手ナンバーワン人気女優。
…なのだが、つい先日、突然しばらく休業するとSNSで宣言したはず。

黒髪ロングのほうは新海瀬奈。
将棋界の天才美少女棋士。
…なんだけど、先日行われるはずだった女流王座のタイトル決定戦を前にして失踪、してたはず。

ともに18歳の天才美少女、にして問題児。
それがなんでまた。

疑問はさておき、2人ともすごく可愛いしオッパイも大きい。
女優のほかモデルとしても名を馳せグラビアでもそのボディを惜しげもなく披露する美浜結衣と、将棋棋士という一見堅いイメージのある立場ながら水着グラビアにも果敢に挑戦し本職たちにも負けない見事な身体と度胸を見せる新海瀬奈…

そう、最近の俺のオカズのツートップ。

（やべえ、美浜結衣と新海瀬奈がすぐ近くで一糸纏わぬ姿でいるんだ、興奮してきた…でもめっちゃ険悪なんだけど…）

「ん」
「あら」

あっやべ、こっちに気付いた。
2人の視線が俺のほうに一気に注がれる。

「何よアンタ」
「覗き？ストーカーですか？」
「い、いやいやいや、そんなわけがあるか！？」
なんかいきなりとんでもない濡れ衣着せられたんですが！心外だ！俺はむしろあなた方のファンですよ！？

「あ、あの、美浜結衣さんと、新海瀬奈さん、だよね？なんでこんなところに…」