人生をやり直すために必要なもの 20
「え…」
この流れだと、もしかしたら、っていう期待はあったとはいえ、澪さんの方からこんな風に言ってもらえるのは、ちょっと戸惑った。
澪さんは、僕の手を更に導いた。
「ねえ…わかるでしょう…私、こんな、濡れて…るんだ…よ」
しっとり濡れたそこは、ぴったりと肌に張り付いて、割れ目の形までくっきりと示していた。
僕でこんなになってくれるなんて…胸に込み上げてくる。
「澪さん…嬉しいよ」
でも、だからこそ大切にしてあげたい。
「僕で…本当にいいの?」
「ダメだったら…こんな事しないよ」
その言葉を言った時の声は、僕を誘った時より恥ずかしそうな声だった。
決心してくれたのに…悪い事してしまったと思う。
「そうだね。澪さん。ごめん。大切にするから」
「うん、来て」
澪さんはいじらしくて、可愛くて、おそらくこの時、僕の中で何かが良い方に変わったんだと思う。
僕は少し移動して、澪さんのパンティを両手で持って、ゆっくりと引き下ろす事にした。
すると、澪さんもそっとお尻を持ち上げて協力してくれた。
そのままするりと、澪さんのパンティを脱がして、そばに置いておいた。
それにしても、女優出身だけあって綺麗な肌だと思う。暗がりのこの場で触っただけでも、触り心地が良くて、もっと愛撫しておこうという気にさせてくれる。
「あっ……」
「綺麗だよ、澪さんの肌」
ふくらはぎや、ふとももを撫でると、ちょっと震えるような動き。でも、声や雰囲気に嫌そうな感じは無くて、僕はもう少し愛撫した。
澪さんの手も、同じくらい僕の体に触れてくれていた。そして、もう一回、トランクスの上から僕のが握られた。
「ねえ…遼平君も…」
僕は腰を少し持ち上げてトランクスを下にずらした。澪さんは、すぐに僕のを直接握ってくれた。
「あっ…」
柔らかい手。細く綺麗な指。あの古沢澪が、こうして秘めやかな夜を過ごしているなんて、往時のファンは誰も知らないだろう。
僕がいた学校の連中も、僕が澪さんとこうしているなんて、夢にも思わないだろう。
「太い……それに硬くて熱い……これが遼平くん、なんだ…」
感触を確かめるように、しゅっしゅっと澪さんの手が動く。
「澪さん……」
「あっ…」
僕も、されているだけでは申し訳が無い。澪さんを愛しみたくて、割れ目の中にゆっくり指を差し込んだ。