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官能リレー小説 - スポーツ

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一度はロープブレークしたが また中央へ戻されさらにえげつないほどの曲げをした。私はタップした。わずか3分35秒で負けた。四方に一礼して練習生に肩を借りて控室に戻るとすぐに着替えて雑用をこなした。
セミファイナル六人ダックマッチに私が付き人をしている達川有紀先輩が居る。優香先輩と達川先輩は同期で先月プロレスラー生活15周年をおこなったばかりだ。達川先輩は私の事を「ブー子」と呼ぶ。達川先輩の前で私が言える言葉は 「はい」「すいません」「ありがとうございます」「失礼します」だけである。
試合は30分時間切れだった。私は控室に行き達川先輩のリングシューズの紐を外していく。私ともう一人付き人している萩原望は達川先輩の汗を拭き冷たいタオルで冷やしていた。荻原望は出戻りだ。入門して三ヶ月で辞めて一年後また戻ってきた。私より一年先輩達とデビューしている。明日はダックマッチで荻原望と組み沢田愛&綾野彩子組と対戦する。綾野彩子は私と同期だ。
綾野彩子は苦手である。彼女は同期の中でも一番最初にデビューした。現在六人ダックチャンピオンの一人である。彼女は大学卒で全国大会柔道五十二キロ級の大会で準優勝した実績がある。
ブロレスに入ってもデビューから活躍し…デビュー3年未満の若手選手のトップを決める『プリンセス・カップ』で優勝…Jrヘビー級のベルトを狙う若手有望株になっている。
体格は大きくないが、若手ではかなりの実力者だ。

私のパートナーの望は同い年。かなり仲が良く気心知れた相手だ。
望が一時期出て行った時はかなりショックで、私も辞めたくなったぐらいだった。
だけど、望はそんな事もお構い無しにケロッとした様子で戻ってきた。
まあ、そのお陰で更に仲良くなった気はする。

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