続・花嫁サークル!! 1
夜更けを迎えようとしている街の中。
ある場所で、その狂宴は開かれていた。
「ああッ……ひぁああんッ!」
陰毛が綺麗に剃り上げられた恥丘に悠の口が触れた瞬間、愛は胸を張るように背を浮かせ腰を震わせる。
その微動は体中を駆け巡り、背後で戒められている手の先にまで確かに響いた。
生温かい悠の舌が綻び始めた秘唇をじっくりと舐め上がると愛は悶絶を身体で示し、まるで見せつけるように更に股を割く。
しかし彼の舌が肉蕾を掠めると、ふっとその生温かさが離れていった。
「ぁぁッ……んんんッ!」
次に嬌声を上げたのは夏希。
愛の上に重なり、待ち望んでいた快感の訪れに一層頬を紅潮させる。
女芯を掬い上げた舌先は蜜を滲ませる溝をゆっくりと舐め上がり、
「はあぅッん! ああぁぁぁ……」
源泉を目指して淫窟へねじ込まれた。
夏希は後ろ手に縛られた裸体を軽くしならせ、セミロングの黒髪を踊らせる。
愛と同じく無毛となった陰部を眺められ、舐められ、舌をねじ込まれ……彼女の瞳には恍惚の色が見えていた。
「ご……ご主人様、結衣の淫乱おま○こも気持ち良くしてください……」
「あんッ……理央のおま○こも……我慢できないよぉ……」
愛たちの右にいる結衣は後ろ手に縛られた状態で突き出している尻を更に高く上げて陰部の濡れ具合を誇示し、愛たちの左側でやはり腰を突き出している理央も後ろ手に縛られた肢体をくねらせて悠を誘う。
彼女たちも陰毛は剃られ、発情具合を包み隠さずに晒していた。
陰毛がないのは四人だけではない。
愛たちが乗っているテーブルの下……悠の興奮を煽り慰める彼女陣たちも、恥丘がつるつるに剃り上げられている。
彼の男根をくわえている花音も、玉の一つを掬うルナも、もう一つの玉に吸い付く小春も、尻の窄みに舌を這わせる美鈴も、臀部を舐め上げている冬香や紗耶も、身を屈め床を舐めるように右足を舐めている志穂や美穂も、左脚にまとわりついている里奈や夕貴も、背中にディープなキスを浴びせるまどかや千秋も、腹部や胸板を舐め上げる純華も、皆除毛していた。
恋人という立場から言えば、それは不貞を犯さないための約束。
綺麗過ぎる陰部は、異性は愚か同性に見られることさえも避けたいところだ。
その状態を彼女たち自身が強い、浮気はしないと身を以て証明しているのである。
別の立場……奴隷という立場から言えば、それは忠誠の印。
悠に絶対服従することを身を以て証明しているのである。
「んくううぅぅぅッ!」
「あああッ……ひゃあああぁッ!」
結衣の中へ右手の中指が、理央の中に左手の中指が呑み込まれていった。
指は根元までしっかり埋まり、その状態で蠕動を始め、両サイドの二人は快感に腰を捩る。
はしたない液がこね回されて卑猥な二重奏が淫口から奏でられ、呼応するように首輪に付いた鈴もチリチリ鳴り、二人はその響きに子宮を疼かせ続けた。
鈴の音と言えば花音のそれも負けてはいない。
完全に目覚めている剛直をくわえ一心不乱に口唇で擦り、舌を絡め付ける。
黒髪の長い髪は激しく踊り、同じピッチで揺れる首輪の鈴がダイニングキッチンの空間を反響していた。
後ろ手に戒められているため腰振りに勢いがないものの、やはり物欲しそうにくねくねと動いている。
しかししっかりと口舌奉仕に意識を向け、悠が夏希の女口から愛の秘核に舌を動かすために軽く腰を引いても、しっかり食らいついて快感を与え続けた。
花音の反対側に位置する美鈴は顔に臀部が押し付けられるように迫ってきたため、舐め上げから舌先挿入にシフトする。
自分の行為に身を灼いて秘口をヒクヒク弾ませるも、やはり後ろ手に縛られているため慰める事ができない。
溢れ出る淫液をそのままに、汚穴にねじ込んだ舌を蠢かして悠の快感を煽り、首を振って出し入れさせては喉元の鈴を揺らした。
……そう。
鈴があしらわれた首輪は共通のアイテムとなったのである。
全員、悠に飼われている証の赤い首輪を巻き、後ろ手に縛られ、宴を繰り広げているのだ。
もっとも「後ろ手に縛る」というのは毎回の事ではないが……。
「あッあッイクイクイクイクイクッ……ご主人様ッあああああッ!」
「んんんんあああああああッ! イクぅ! ご主人様ぁああ! イクうううッ!」
「イっちゃううッ! んんんッ! ご主人様ッ! イっちゃうううううん!」
「ご主人様ぁッ……もうッ、あッ! イきますぅッ! イきますうううッ!」
テーブルの上の四人は甲高く喘ぎながら背筋を痙攣させた。
愛と夏希は執拗な淫核を舐め上げる刺激に襲われ、結衣と理央はGスポットと肉蕾を押し擦られる刺激に耐えられなくなり、同じ様に各々のアクメを迎える。
「ふう……」
彼は一仕事終えたように息を吐くと、血流たぎる剛直を花音の口から解放させる。
滑り気のある唾液の橋が花音の唇と亀頭との間に架かった。
体中に纏わりつく恋人たちを見下ろす悠はできる範囲で彼女たちの髪を撫でていき、徐に
「美穂」
と口にした。
「ああん……ご主人様ぁ……」
嬉しそうに右足から顔を離した美穂は、方向を変えて尻を高く据える。