変態科学者の餌食 2
ウィリーが声をかけたトムという少年と共に地下室へ向かうと、
「お前ら、早く服を脱げ」
ウィリー達が服を脱いでいくと痩せこけた男が彼らの手足を拘束具で動けなくし、
「お、おい、何をするつもりだよ」
トムが抗議すると、
「今回は力仕事などではなく、お前達の体がどう変化したを調べさせて貰うよ」
「伊達に力仕事をしてきた訳ではないな、見事に引き締まっておる」
痩せこけた男達が手帳に何かを書いている横で助手らしき女達がしきりに体を触っていき、
「や、止めてくれ」
「ほう、やはり番の女以外に触られるのは嫌か」
痩せこけた男の一言に、
「番の女って彼女達だってちゃんとした名前はあるぞ」
「そうだ、家畜になった覚えは無いぞ」
皆が口々に叫ぶと、
「分かった分かった、静かにしろ」
ウィリー達は裸のまま、自分達の部屋へと帰されるが、
「ジル、お前らも・・・」
ジル達も裸である事に、
「私達、小さい棒のようなものを股間に入れられて・・・」
ジルが検査の詳しい経緯を話すと、
「ひ、酷い奴だ、何とかここから抜け出せないかな」
3、4日が過ぎたある日、ウィリーはトム、ハリー、ジム達と密かに脱走する相談を始め、
「このまま連中の奴隷なんて嫌だ。」
「そうだ、皆で力を合わせて逃げ出そう。」
「で、でもどうやって逃げるんだよ?」
同じ頃、ジルが裁縫しているとトムと同じ部屋で生活するエリーが耳元で、
「あなたがジル?」
最初は緊張していたジルであったが、エリーと話をしていくうちに、
「エリック・・・エリーはずっと炭鉱にいたの?」
「でも、腕がすっかり細くなって毎日のように穴を掘っていたのが嘘みたいだよ。」
「そ、そうか。」