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デッド・ショット
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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デッド・ショット 12

彼女達の能力から、逞しいアマゾネスを想像していた浅川だけに、完全に予想外のイリーナ達に面食らっていた。
確かに、このスタイルに美貌の戦士なんて反則である。
彼女達は、それこそ魔女的と言えるのかもしれない。
とは言え、面食らった浅川だが…『仕事』はきっちりせねばならない。
「このオフィスが、貴女達に指示を出す場となってます…とりあえずは今日の所は、長旅の疲れを癒して貰って、明日から本格的な『仕事』の説明とさせて頂きます」

そう締め括った浅川はダイニングキッチンの方へ向かうと、あらかじめ準備していたであろう料理をテーブルに置いていった。冷凍食品ではないピザやステーキなどがのった皿が次々と並べられていく。

「あの‥‥、これは?」

「国家安全保障局の配属祝いですよ。作り置きですが、料理の腕には自身があります。存分に食べていってください!」

配属祝い?浅川の言動に戸惑いながらも彼女達は先程まで浅川が寝転がっていたソファーに腰掛けた。


目の前のテーブルに並べられた料理を見て、サーシャのお腹が思わず鳴った。ナノマシンを身体の中にもつ彼女達は常人よりも高い身体能力を有しているが、その反面、エネルギーの消費量も激しい。その為、栄養補給を欠かさない彼女達であったが、今回は移動に忙しく朝から何も食べていないのだ。

「他に何か欲しいものがあれば言ってくださいね。出前でも頼みますから。」


それをイリーナは丁重に断ると、祥子に手元にあった肉料理を食べさせた。
暗殺者である彼女は大抵の毒物に耐性を持ち、ある程度の量を摂取すればその毒物の種類まで特定できるのだ。

知り合ったばかりの男が出してきた料理を安易に口にするほど彼女達はバカではない。

「美味しい手料理ですね。どうやって作るんですか?」

料理を食べた祥子は笑顔で浅川に尋ねた。


「喜んでもらえてうれしいです。その肉料理はまず牛肉に厳選した香辛料を加えて‥‥‥‥」

浅川が料理の説明をし始めると祥子以外もテーブルに並べられた料理を、祥子が手を付けたものから食べていった。
毒物が混入していれば、『少し味が濃いですね』などと詳しく感想を言い。
混入していなければ、一言『美味しい』と言うようにしているのだ。


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