回復術士の復讐劇 2
ボア・ハンコックをターゲットに決めたケヤルガは、情報を基に、ボア・ハンコックの居場所へと向かっていた。
「さて…この辺りに、ターゲットのボア・ハンコックがいるらしいが…」
ケヤルガはハンコックを探すために捜索を開始していた。暫く歩き続けていたが、ハンコックはみつからずにいた。
「本当にこの辺りにいるのか…ボア・ハンコックという女は…」
「そなたか、許可なく土足で島に上がってきた不届き者とやらは…」
ケヤルガが辺りを見回していると、突然誰か声が聞こえてきた。ケヤルガは声がした方に振り向いていた。
「うおっ......すげぇ....」
振り返った先にいたのは、手配書に載っていた以上の歩く度に揺れる暴力的なまでの爆乳と引き締まった腰、そしてまん丸と肉付いたデカ尻を持った黒髪の美女。
そう、ターゲットのボア・ハンコックがいた。
「あんたがボア・ハンコックか?」
ケヤルガは、警戒しながら、振り返った先にいる相手がターゲットかどうか確認していた。
「そうじゃが…なんじゃ、そなたは、妾に用があってきたのか?」
「ああ…あんなに恨みがある奴から、あんたに復讐したいらしくてな…」
「フン…妾に復讐したければ、当人が来ればよかろう…まあ、妾に罪はない。何故なら、妾は美しいから!」
ハンコックは身体を反り返しながら、ケヤルガに指をさしていた。
「はっ?あんた、何言っているんだ…馬鹿なのか」
ケヤルガはハンコックにキョトンとした反応をしていた。
「そなた、妾らを侮辱しているのか…まあ、良かろう。どうせ、そなたも直ぐに石になってしまうんじゃからな…妾の美しさに後悔しながら、石になると良い…メロメロ甘風…」
「きたか…」
ハンコックはケヤルガに向けて、ハートマークを作り、メロメロ甘風を放っていた。
「ふん…これで、お前の終わりじゃ…」
「フフ…ぐっ!?はあはあ…こ、これで…」
「なんじゃと…痛みで意識を変えたのか…」
ハンコックはケヤルガが石にならなかったことに驚きを隠せないでいた。
「ヒール…今のうちだ。」
ケヤルガは足の傷を治すとすぐさま、ハンコックに近づいていた。
「フン…それぐらいで妾を倒せるとでも…」
「ぐはっ!?フフ…かかったな。ヒール…」
ハンコックは近づいてきたケヤルガに向かって、蹴りを喰らわしていた。しかし、ケヤルガは、ハンコックの蹴りを受け止めると、笑みを浮かべて、ヒールを発動していた。