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悪の女幹部▼エファ様の欲求▼
官能リレー小説 - 二次創作

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悪の女幹部▼エファ様の欲求▼ 2


ぶっちゃけ刺激がないのだ。

幹部としての役割は果たしているが、
シルバスターを撃退してからと言うものこれと言った大事は起きず、
ちょっとトラブルがあったとしても
一般兵士たちピースムーンで事足りるような自体ばかり…。

かつてシルバスターとぶつかり合い、
そんな中でカツマの毒牙にかかり、彼に調教されたあの日々が
嫌に懐かしく、どこか恋しくなってしまう……。

しかし即座に彼女は自身のこの考えに頭を抱えた。
仮にも幹部たちの中でも年長者の自分が
こんなことを考えているようでどうする。

「まったく、盛った獣じゃあるまいし…」

だが、もし今…仮にだ。カツマに手を出したとしてみよう…。
スケベなあの男のことだ、ルナテミスのいない夜中にこっそりベッドにでも
忍び込んでやればハイ解決♪だ。
しかし即座にエファナティカは首を横に振った。
王女であるルナテミスと結ばれた今のカツマは
自分とは立場が違う、二人の関係は大々的に報道されているし
何より自分が何よりも忠誠を誓う陛下が認めた仲……。

「……………」

彼女は再び頭を抱えた、今になってカツマという男が恋しくなる…。
そう、これはつまり………。

「はっ、何を馬鹿な…もう過ぎちまったことだってのに…」

もうこんな下らない考えはやめよう……。
今となってはもう終わったこと、少なからずカツマは自身の寄り何処を見つけた。
自分の寄り何処は陛下の御傍……そう、これでいいのだ…。
 
 自分の拠り所であるはずの陛下…ルナルバース13世は、玉座の間にはいなかった。
 しかし、気配はある。
 また…か。
 エファナティカは、複雑な表情を浮かべつつため息をついた。
 ルナリバース13世は、グレート・ルナリウムにおける長き歴史においてわずか数名しか存在しないダブル・ムーンの持ち主である。
 生まれながらにして階級を表す月の紋章にはいくつか種類があり、その紋章は瞳に現れる。
 三日月(エクセレント・ムーン)、半月(ハーフ・ムーン)、満月(フル・ムーン)だが、紋章持ちというだけで幹部の地位が約束され、ハーフ・ムーンで上位幹部、フル・ムーンは基本的に王族のみに現れる。
 そのフル・ムーンが、ルナリバース13世には、両目にある……つまり、ダブル・ムーン。
 英雄色を好むというが、ルナリバース13世は歴史上1、2を争う名君であり、ぶっちぎりの性豪であった。
 ちなみに、相手の性別を問わないロリババアでもある。
 陛下がその背を預けるべき玉座の背後には隠し部屋があり、本来は女王とその側近しか知らないはずであったが、ルナリバース13世によって、その隠し部屋の存在は有名無実となった。
 なんせ、職務の合間に、休憩に、食後の運動に……目に付いた相手を連れ込むのである。
 ただ、『最近はろくな男がおらんわい』との口癖から分かるように、ここ数十年、陛下がその部屋に連れ込むのは若い女性(メイドやら兵士やら)に限られているようだが。
 エファナティカが知る限りでは、1度に20人、というのが最高だ。
 最初こそエファナティカも戸惑ったが、今はもう慣れた。
 そして最近は少し、陛下の気持ちがわかるような気もしている。
 冗談でもなんでもなく、陛下…ルナリバース13世は最強の存在である。
 地球侵略についても、陛下が自ら戦うでもなくすべてを部下に任せていた……おそらく、勝負にならないからだ。
 全力を出すまでもない戦いなど、退屈以外の何者でもない。

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