PiPi's World 投稿小説

甘い傷
官能リレー小説 - 同性愛♀

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

甘い傷 1

私立聖央女学園…県内でも高い進学率を誇る高校である。今日この学校の入学式の日に、親と嬉しそうに校門をくぐる少女がいた。             「大きい学校だなぁ…緊張してきたよ…」と、感嘆の声を洩らしながら言うのは今年この学校に入学をする椎名 美咲である。彼女はごく一般の家庭にありながら、このお嬢様学校に入学する事になったのである。「うちの娘が聖央なんて鼻が高いわ」と、誇らしげに
言うのは美咲の母である。続け様に父が「本当によく頑張ったな美咲!」と少し興奮した様子で言ってきた。その言葉に美咲は笑顔で返し、もう一度多くの入学生とその親たちであふれる学校を見やった。ただでさえいかにもなお嬢様ばかりで目立つ人ばかりなのに、一際目を引く生徒がいた。腰まで伸びた艶やかな黒髪に、この世のものとは思えない程に端正な顔立ち、さらに遠目からでも分かる素晴らしいプロポーションに
に同性である美咲ですら見惚れてしまう。
「綺麗……」横顔だけだがその美しさを美咲の記憶に残し、彼女は颯爽と学園の中に入っていった。        
……そして入学式の後美咲は自分が新たに学問を学ぶ教室に入り、席に着く。すると隣には、入学式の前にみた、あの美しい女生徒が座っていた。「ぁ………」(間近で見ると更に綺麗…)そんなことを思いながら思わず小さく声を上げてしまう。するとそれに気が付いたその女生徒は、「?…どうか…しましたか?」と少し驚いた様子で聞いてきた。恥ずかしさに顔を赤らめ、
美咲は「な、なんでもないです…」と返す。
しかし透き通るような肌にスッと通った鼻筋、吸い込まれそうな黒くパッチリとした瞳は、美咲で無くとも感嘆の声を洩らすだろう。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♀の他のリレー小説

こちらから小説を探す