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ドラゴンウォーズ
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ドラゴンウォーズ 2

しかし生体兵器を使うものがいなければ、ドラゴ帝国に対抗することはできない。
世界各国はそれに頼らざるを得なかった。
そして今日も彼らは生体兵器を片手に戦い続ける。
あるものは野心のため。あるものは守るため。
またあるものは復讐のため。
日に日に増していく性欲に心を蝕まれながら。
その心の蝕みは敵であるドラゴン達にも影響を及ぼしつつあった。
生体兵器はコアを元に作られた物、コアを持つ彼等に同じ効果が出るのもおかしな話ではない。
今までドラゴン族に目立った効果が出ていないのは実は奇跡といっても良かった。

早速このコアに心をむしばまれつつある哀れな竜が1人…。
ドラゴン族のポプコ前線基地は意外にも静かだった。敵の存在が無いからだ。
強い敵対心はあっても敵が居ないのでは緊張状態が起こる筈もない。
暇を持て余した戦士の一部が勝手に単独行動を起こし始める始末だった。
完全に統制が乱れていた。
一部の者はそれらを止めようとしたが、コアによって攻撃性が増している状態ではどうにもならなかった。
そのうちまともな一部の者すらこのぐちゃぐちゃな状況にイラついて判断能力を失って行く。
こうしてポプコ前線基地は完全に乱れた。ドラゴン族兵士の誰もが目を血走らせ、敵を探す。
しかし敵は居ない。
その為、兵士達は更に散り散りになって敵を探しに向かってしまう。
体内のコアから発せられるやり場の無い沸き出る怒りは、いつしか雄の象徴へと集中し始めた。
これがドラゴン族初の異変だった。孤立した僻地の基地が偶然コア暴走の実験場のようになってしまったのだ…。

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