PiPi's World 投稿小説

龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 52
 54
の最後へ

龍の覚醒 54

それにより股間がカメラに近づき、画面いっぱいに扱かれる男根が映し出される事になった。
あまりにも濃い絵面なのだが、発光は酷く性器の輪郭がどうにか見えるか見えないかという状態なので卑猥とは思えない。
その直後、青年の鈴口から大量の汁が吐き出された。
俺はこの液体が精液ではない様な気がした。絞り尽くされたのに出るとは思えないし、なにより量が多すぎる。
青年の絶叫と液体を放つ亀頭の画像と共にこの雄臭く長い動画は終わっていた。

「なんだったんだ…」
双方なにも言えないで居た。
圓が口を開く。
「こんなディスクがまだまだたくさんある。俺はこのディスクを片っ端から見ていこうと思う。お前はどうするか」
俺は正直それには気が乗らなかった。
強制的に絞られて苦悶の表情を浮かべる男達を見るのは良い気がしないからだ。
「俺は一応水龍の家に行くよ…」
「そうか。お前には恋人が居るんだったな」
「俺はこのアジトに居るつもり。暮らすには広すぎると思うけど」
それから数度言葉をかわして俺はアジトを出た。
相変わらず、アダルトショップは人の出入りが無かった。無人なのではないかと思う程だが、店内の照明が付いているので空き家というわけではないのだろう。
当たり前なのだが、ポスターの青年は着た時と変わらずに性的なポーズをとっていた。
すっかり深夜になっていた。
中央通りすらも人通りはまばらで営業している店も殆ど無い。
二十四時間営業の激安スーパーの看板が見えたのでとりあえずはそこに入る。
手持ちは殆ど無いので安いラーメン類を数個買い、店内のベンチに座って水龍に電話を掛ける。
深夜に電話を鳴らすのはどうかと思ったが、とにかく一刻も早く連絡がとりたかった。
自衛隊の件や謎のアジトの話もしたかったし、なにより体が熱くて仕方がなかった。
「ちょっとわけあって自衛隊には居られなくなった、今から行って良いか?」
「わかった、家の場所はわかるな?」
水龍は深く聞いてこなかった。なにか察したのだろう。
「大体な。詳しくは長くなるから家で…な」
家まではかなりの距離があったが、例の古い車が使えたので楽だった。

水龍の自宅はアパートの二階だった。そこそこ新しくそしてかなり広そうに見える。
親の遺産、と思ったがすぐに打ち消す。俺と同じく捨てられていた子供に遺産が渡されるとは思えない。
話では弁当屋に関する雑用をしているとは聞いていた。
しかしこの家は新入りが借りられるような雰囲気ではない…。

「なんだか、結構良いところに住んでるんだなあ…」
そんな事を呟きながら、菊水と書かれた表札の前に立つ。
深夜なのでチャイムに手をのばすのは止めた。鍵は開けられているようだった。
ドアノブに手をかけた時、ふと気づく。中から精液の臭いがしてくるのだ。
優れた竜の嗅覚は俺を勃起させる事になった。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す