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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 40

「こいつら、このままにしておく訳にはいかないだろ…」
俺は部屋を出ていこうとする圓を引き止める…
「おっ、裸の男見て、またヤリたくなったのかぁ?」
「バカ!そんなんじゃねーよぉ;こんな所に放置しといて、何があるか分かんねーじゃないか…」

「それなら心配いらないさ…次期に教官の見回りがある頃だ…」
「げぇ!それなら尚更悪いじゃないかぁ!俺らのこと喋られたらどうすんだよ!」
「ははは、何を言われようが関係ないさ、俺らはもうここには用は無いからな…」
「俺ら、て…勝手に俺を巻き込まないでくれよ」
圓は余所から来た工作員なのだからわからなくもない。しかし、俺はそうではない。
だが、ここまで壮絶な乱交を繰り広げてここに居られるかどうか。彼の言うとおりここを出る事になるかもしれない。
仕方無くではあるが、ここは圓に着いて行くしかなさそうだった…
自分の本意では無かったにしろ、こんな乱交擬きの行為を繰り広げてしまった以上、どんなお咎めがあるか分かったものでは無い。
例え軍内では穏便に済まされたとしても、男の味を知ってしまったここにいる男たちがそれで無かったことにするとは思えなかった。
夜な夜な野獣のように俺の身体を開き、その欲望を俺の体内に発することは、容易に想像が着く…

「お、どうすんだ?お前がここに残り、性奴の日々を送りたいっていうなら、俺は無理にとは言わねーぜ」
「せ!性奴?!…バカ言え!俺にそんな趣味はねーよ!」

俺は圓を追い駆けるようにして、慌てて部屋を後にした。

自衛隊に全く未練が無いわけではなかった。
雄の象徴から竜を注入された男達がどうなるかは気になるし、なにより武器を扱うのは俺に向いている。
去るのは惜しい気がした。
迷っていると圓がせかしてきたので荷物をかき集めるように鞄につめる。こういう時に私物が少ないので助かる。
それから殆ど言われるがままに地下通路に向かう。
地下通路は立って歩く事が出来るほどの規模があった。這って逃げる事がどうにか出来る程の粗悪な通路を想像していた俺にとってはかなりの衝撃だった。
こんな通路を現代日本で誰にも気づかれずに作るなんて…、やはりエレゴールとやらはおかしい。魔法の様な能力を利用したに違いなかった。
「たかが自衛隊の基地の為にこんな大規模な通路が用意出来るなんておかしいと思わなかったのか?」
思わず問う。
「すっかりあのライオンさんの話のペースに乗せられてしまっていたんだ」
「もしかしたら圓みたいな男達を大勢この基地に送りこむ気だったのかもな…龍の能力を開花させる為に」

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