新人・教師・上沢直樹 2
「上沢君、修学旅行の積立金のうち、50万円が、行方不明なんだが…」
ある日の放課後、他に人がいない職員室で、吉村先生がそう言った。
「そうなんですか?」
私には、修学旅行の積立金が、金庫にしまってあるのか銀行に預けているのかさえ、分からない。
すると 吉村人志は こんな事を言い出した。
「君 学生時代 相撲部だったんだろ?私は相撲部員の誰かだと思う
上沢先生 頼む 校長先生には私から言っておくから 君 相撲部の 指導して様子を探ってくれ 」
そう言われてしまった。
相撲部員が犯人? そう思ったが吉村に頼まれ 相撲部の指導をする事にした。
吉村が校長に頼まれ嘘をついていた事なんて知らなかったのだから
積立金のお金は 校長が校長室に保管してあった。
吉村は 校長から5万円の入った封筒を受け取った。
「仰せの通り、上沢君を相撲部の指導にと誘導いたしました。」
茶封筒を胸ポケットに入れながら、吉村は深々と頭を下げた。
「これで君は、解放されると思っているんじゃないだろうな?」
校長は吉村の首根っ子を掴むと、頭を土下座させるかのように床に着けさせる。
「くっ・・・」
「確かに高校時代のお前は、もてはやされていたかもしれないが、身体を壊したスポーツマンなど、糞の役にも立たないのは分かっているよな?」
「そ、それはもう・・」
「どこからも相手にされなくなったお前に、情けを掛けてやったのは、私だと言うことを忘れんなよ。」
「わ、分かっております・・受けた御恩は、一生掛かってもお返しします。。。」
吉村は眉間に皺を寄せながらも、校長の革靴の先端に、舌を滑べらせた。
靴の舐める吉村 そこに教頭の坂下がやってきた。 坂下は「吉村先生も もう立派なイヌですな」
坂下は校長に上沢直樹が相撲部への指導が どうなったのか気になり聞きにきた。
坂下は校長に
「校長 上沢先生は 大学時代 相撲部のナンバー1 性欲処理係だったそうですよ ウチの松崎先生 どう育てますかね?」
そう言うと土下座して靴を舐めている吉村の頭に足を付き
「吉村先生 高いですよ もっと頭下げないと」 踏みつけた。
「うっ・・・」
吉村は目を潤ませながら、それに堪えるしかなかった。
校長に恩があるのは確かだった。
幼少時代から野球一筋で育ってきた世間知らずの吉村に、それ以外の仕事などある訳もなかった。
肉体労働でその日だけの食を得る暮らしの中、声を掛けてくれたのが校長だった。
堺風暦学園野球部の専任コーチ。それが表向きの吉村の肩書きだった。
しかし裏では、性の捌け口としての仕事が待っていた。
そんな中で、いち早く吉村の性質に気づいたのは校長だった。
従順で、何をされても受け入れる吉村は、それを悦んでいたのだ。
校長の靴を舐める吉村は、腰だけを高く掲げていた。
その尻の間にナイフを宛てがわれ、パンツもろともにズボンを引き裂かれていた。