小粋な障壁 1
城を囲むようにして商店や旅籠が立ち並ぶ中心街から離れた場所に、酷く貧相な建物が建っている。
所々穴の開いた茅葺屋根。四方を囲む白い土壁はぼろぼろと崩れ落ちている箇所すらある。
だがその朽ち果てそうな建物の内部は異常な熱気で満ちていた。
「ではこれより、アーザス殿とエルト殿の兄弟の契りをここに取り交わす、儀式を始め申す。
ご両名、決意は変わらぬか」
「おう」
「変わらん」
筋肉質な大男が間に立ち、同じく筋肉質な青年2人に問うた。
青年2人は裸で緊張している。
無理も無い。結婚より高貴とされる、兄弟の契りの儀式なのだ。
数名の見届け人が、彼らを囲んでいる。
「では、アーザス殿、兄として弟たるエルト殿を貫かれよ」
「おう」
エルトがアーザスに尻を向け、四つん這いになる。
アーザスがエルトの腰を掴み、剛強な肉棒でエルトの尻穴を一息に貫いた。
「グハァ!」
メリメリと音を立てて、肉棒が尻穴を一息に犯す。
アーザスに一息に刺し貫かれ、弟となったエルトは苦痛にうめいている。
「エルト、俺の弟よ、いくぞぉ!」
「ふぎっ、うぐぁぁ!兄貴い!」
エルトの苦痛など知らないかのように、アーザスは杭を打つように腰を打ち付ける。
「うげぅ、おお、あはぁっ!」
エルトは明らかに苦しそうだ。だが、アーザスも周りの男達もそれには構わず儀式を進めていく。
アーザスは早くも限界が近づきつつあった。腰の動きが大振りになり、睾丸がパンパンに張ってきている。
アーザスは暴発しないように時たま動きを止めつつ、堪える。
アーザスは兄弟の契りに熱中して弟たるエルトを激しく犯す。
エルトの声が、いつしか呻きから、快楽のよがり声にとって代わっている。
エルトもいつの間にか勃起いた。どうやら前立腺も突かれているらしかった。
「あがはぁ、うへぇっ!ひぁ、ひぁ、いいっ!兄貴ぃ、俺、きもちいい、ひああっ!」
「エルト!これで、これで俺の弟になれぇ!」
アーザスが思いっきり腰を突き出し、目いっぱいエルトの中に突きこむと、ついに射精した。
満足気に腰を震わせ、顔はだらしなく快楽に塗りつぶされている。
「うはぁぁぁ、これで、兄弟だなぁ」
「兄貴ぃ〜、アーザス兄貴ぃ〜」
儀式に参加していた者達も、ある者は頷き、ある者は植福する笑顔を浮かべ、ここに新たな兄弟が誕生した瞬間を幸せに見守っていた。