PiPi's World 投稿小説

祭り囃子
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

祭り囃子 1

しっとりとした空気が日暮れの町を包む。オレンジジュースみたいな色の夕焼けだ。遠くの方ではひぐらしの声、そして夏風に乗って祭囃子が聞こえてくる。今日はお祭り。年に一度の、夏祭りだ。
それなのに俺はというと…。
◇ ◇ ◇
俺はベッドの上に転がっていた。
夏祭りに行かず、もちろん浴衣なんて着ていない。素っ裸で、みじめったらしく天井を眺めていた。
部屋は暑いのに、寒気がした。
夏風邪かもしれない。あるいはもっと別のものかも。
それもこれも、すべてはあの夢のせいだ。
そう、あれは夢だ。ただの夢だ。
なのに俺はその夢から抜け出せないでいる。
あの夢が頭から離れないせいで、俺は夏祭りに行くことが出来なくなってしまったのだ。
夏祭りだけじゃない。
水泳部にも顔を出せない。
あの時プールで見た、あの裸体が忘れられないからだ。
部員の競パン姿なんて見慣れているはずなのに。どうして、あんな夢を見てしまったんだ。
頭の中に、様々な部員たちの裸が浮かび上がる。
競パンから伸びた日焼けした手足。水泳で鍛え上げられた肉体と、キュッと引き締まった尻の肉。そして…競パンを突き上げている股間のふくらみ。
俺は頭を振り、そのイメージを追い出そうとする。
しかし一度意識してしまったものは、そう簡単には消えてくれない。むしろ逆効果だった。
俺の股間が熱を持ち始める。それはあっという間に硬くなり、天井に向かって屹立した。
「くそ…」
俺は思わず悪態をつく。
脳裏に浮かぶ部員たちの裸を振り払おうとするが、かえって妄想はより鮮明になるばかりだ。
そして俺のペニスはますます硬さを増していった。
ああ、俺は一体どうしてしまったんだ?なんで男の裸なんかに興奮しているんだよ?俺はホモじゃないんだぞ?これは何かの間違いなんだ!


,
の最初へ
 -1
 1
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す