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交差
官能リレー小説 - 女性向け

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交差 3

それは無理だろ?


「ドアの外には…優紀がいて…聞こえちゃうかも。聞かせてあげれば?優紀に」

俺…まだ命欲しいから。


「やめときます。まだここにお世話になっていたいですから」

「なにそれ?クビになりたくないってこと?私が社長なんだから大丈夫だよ」


クビじゃなくて、居づらくなるだろが。
わかれよ、それくらい。
きっとバレ瞬間から、室長の猛攻撃が始まる。きっと始まる!


「そんな魅力ないのかなぁ?ショックだなぁ」


いやいや、そう言われても…

「嫌いだったら、こんなことしてませんから」

「ふ〜ん」

納得してない顔。


「でも・・シないで大丈夫?」

何が大丈夫だよ?
おいおい・・見てんじゃないよ。。人の股間を。
コイツもコイツだよ・・何盛ってんだよ・・御主人様の気持ちも知らないで・・

「自分でもシてないんだぁ?」

露骨な言い方だなぁ。
でも、考えてみたらレンタルAV返却したのが先週だから
確かに、今週はシてないか・・・

「気持ちだけで鎮められる?」

そう言うなり、社長の人さし指の赤いネイルの輝きが、
俺の先端にあてがわれた。

いいのか?俺…。
“上げ膳据え膳、食わずは男の恥”だっけか?…
こうなったら、室長も何も関係ない。
有り難く頂いちゃいますかぁ〜

「仕方ないわね。今から優紀と一緒に外出してあげるから、この部屋使っていいわ。」

へ?何言ってんだ?この女…

社長はデスクに向かい立ち上がると身支度を初めていた。
「あ。ネタになるようなものは無いから、ネット使ってもいいわよ…」

おいおい…一人でシろってことかよ?

「鍵、忘れずに掛けてね…」
そう言うなり、社長は含んだ微笑を残し部屋から出て行った。

おいおい…何なんなんだよこの展開…
覚えたての中学生でもあるまいし、30の俺が、何が楽しくてこんな所でシなくちゃいけねーんだよ…。

俺は二人を見送ろうと、勢いよく立ち上がった。
“くっ…”
締め付けの痛みに視線を落とすソコは、思春期の少年と何ら変わってはいなかった。
 
"ガキ扱いしやがって…ざけんなぁ…"

この時ばかりは、若さを持った自分の性が情けなくもあり、恥ずかしくもあり…
俺は誰に聞かせる訳でも無しに、声に出して毒づいていた。

それでも抑えの効かない昂りを、少しでも早く沈めるべく、仕方なしに、
俺は社長のシートに身を沈め、PC画面を起動させてもらった。
それなのに俺は、YAHOOの画面から、何気に画面上のブックマークをスクロールしてしまった。

社長は普段、何を見てんだ?

その時俺に下心があった訳ではなかった。
増しては、彼女のプライベートを覗いてやろうなどという、厭らしい考えがあった訳でもなかった。
ただ、アダルトページに飛ぶその過程に、
何気無く目に付いた、画像保存ページFickrが目に止まっただけだった。


パスワードは会社名で難なくクリアする事ができた。
それは、何につけても社長が暗号にしているのを、俺は以前から知っていた。

開かれたページから現れた青年は、こちらに向き、ピースマークを送っていた。 

え?…

見覚えのある男だった…

え?…

長髪にはしているが、その男は間違いなく数年前の室長だった…

嘘だろ?…

俺は画像を切り替え、次々とページを展開していく。
シーツに包まる寝顔の室長は、まだあどけなさを残していた…
カメラに気付いたのだろう、画面に向かい掌を開く室長の顔には、薄っらと髭が伸びていた…
その後も、腰に白いタオルを絞め、外を眺めながら紫煙を漂わす室長…
濡れた髪にタオルを当てる室長…
スキンを掲げ、戯け顔を見せる室長…

その全てが全裸で、その写真の総てが、間違い無く"戯れ"の後だと言うことは、
誰が見ても容易に想像はつくものだった。

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