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折檻 魔の女刑務所
官能リレー小説 - SM

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折檻 魔の女刑務所 2

まったく唐突に天国から地獄につき堕とされたリリナを救うものは、すでにどこにもない。


ズキッとした痛みが股関節から走り、リリナはうっと顔をしかめた。
昨日も例外なく、一日中凌辱され続けた。後ろ手に縛られたまま、屈強な看守五人がかりでかわるがわる強姦されたのだ。
わざわざ時計を用意して、十二時間犯し続けると宣告されて始まったその狂宴は、リリナが泣こうが叫ぼうが一欠片の情けも看守たちの胸に生み出しはしなかった。凶悪な性欲に膣といわず肛門といわずボロボロになるまで虐められても、一切の抵抗を封じられていて悲鳴をあげることしかできない。その上気絶するたびにすかさず放電器が当てられるので、身体を襲う高圧電流が失神することすら許してくれない。リリナはただこの拷問が一刻も終わることを願うことしか出来なかった。
そんなリリナの心を、たっぷりと残った残り時間を無慈悲に見せ付ける時計が蝕み削っていく。十二時間が経過したときには、リリナの肉体も精神もこれ以上はないほどに痛めつけられた。
昨日の記憶がまざまざと蘇り、リリナは恐怖で身体を震わせた。
こんなことが、収容されてから毎日続けられている。そして、今日も。
あともう間もなくで今日も看守が来るだろう。そしてその看守が、いつもの刑罰室へリリナを連れていくのだ。そしてそこには、リリナを苦しめるための今日の刑罰の器具がある。
「……もう、やあ……」
泣いても無駄だとはわかっていた。しかしどうしても堪え切れず、床に手をついてリリナはボロボロと涙をこぼす。
独房の扉がギイと音をたてて、リリナはビクッと畏縮した。
看守がきたのだ。
「024、来い。今日の刑罰の時間だ」
クムラと呼ばれているその小肥りの看守は、ニヤニヤと笑いながら言った。
リリナは恐怖に全身をすくませた。いやだ、行きたくないと心が叫ぶ。だがそれを声にしたところで、このクムラに立ち上がれなくなるまで殴られた後に引き擦られながら連れていかれるだけだ。
「来い」
クムラがもう一度言う。
殴られる前に素直に従ったほうがましだとはわかってはいる。それでも気力がわかない。
そのほんの少しの逡巡で、クムラの表情がかわった。しまった、と思ったときには遅かった。
「来いと言っているんだ」
クムラの拳が全力でリリナの左頬を叩いた。そして殴り倒されたリリナの鳩尾に、今度はクムラの爪先が鋭く蹴りこまれる。
ぐうっ、と動物の鳴き声のような声が漏れた。
「来い」
四度クムラが命令する。もうリリナには躊躇することすらできなかった。


      *


刑罰室の扉は、独房のそれと同じで堅く重い。仮に鍵がかかっていなくても、非力な女一人ではとても開けられない重さだ。
扉の前まで連行されたときには、リリナの恐怖は最高潮にまで膨れ上がっていた。
膝はガクガクと笑いだし、心臓が早鐘のように鳴り出す。この恐ろしさは毎日でも慣れることができない。
この先の部屋にあるものが、今日のリリナの地獄の象徴だ。
昨日はクムラとともにリリナを輪姦するために看守が四人待ち構えていた。今日はそれが十人に増えているかもしれない。もしかしたらヒトではなく、ゴリラとセ〇クスさせられるかもしれない。以前にそういう“イベント”で下半身を壊されて死んだ囚人がいたと、クムラに聞かされたことがある。
(動物だけは、いや……!)
刑罰室の扉が開かれた。
果たしてそこにいたのは、リリナの祈りが通じたのか動物ではなく、どころか看守も一人もいなかった。ただ部屋の真ん中に、なにか不気味なオブジェのようなものが鎮座している。今日はクムラ一人で行う刑罰のようだ。
ひとまず今日は獣姦を強いられることはないとわかり、リリナは少しだけ安堵した。
とはいえいまから刑罰が執行されることは変わりない。そしてそれがなんであれ、昨日の輪姦地獄と同等かそれ以上の苦しみであることは間違いないのである。
「入れ」
クムラに促されて、リリナは怖ず怖ず入室した。逃げる術はない。今日もまた、拷問に耐えるしかない。
せめて少しでも楽な罰であることを願うが、それが無駄であることも頭のどこかで悟っている。
本日の拷問器具は、なにか長方形の四角柱の機械が二つ並べられた、用途のよくわからないものだった。そしてその機械の真ん中に、天井から床へと貫くポールがある。おそらくはそのポールに拘束されて、両側の機械に嬲られるのだろう。
「来い。このポールの前に立つんだ」
クムラの命令に唯々諾々と従うリリナ。殴られた頬と蹴られた腹はまだズキズキ痛む。逆らう気力すらなかった。
「あの……今日は、なにをするんですか……」
言われるがままにポールの前に立ち、リリナは怯えながらもクムラにそう尋ねた。余計な口を聞いたことでまた暴力を受けるかもしれないと思うと恐かったが、それより目の前の得体の知れない機械への恐怖が勝っている。これからなにをされるのかがわからないことほど怖いことはない。

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