若き帝国宰相の肖像
官能リレー小説 -
SF
この作品は官能小説です。
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書き出し
プロローグ
「全艦主砲、斉射!」
第三十三星域における反乱軍との戦闘が不利な戦況から膠着状態となったのは、帝国元帥となった王妃の一声から始まった。
黒い軍服とマントをつけた妖艶な美女は念願の元帥の立場を満喫していた。
「母上様、敵艦が後退していきます」
「当然でしょうね。敵司令官の旗艦を狙い撃ちにしてやったんですからね」
「追撃しますか」
「いえ、ちょっとからかってあげましょう。
サラ、コロニーNo.4Aに暗号電文を送ってくれるかしら。内容は……」
黒髪のまだ若い女性の右後方の第二艦隊を任されている提督は元帥の旗艦アフロディーテとの通信を終えて、迅速に指示に従った。
「勝った」
サラ提督はそうつぶやいたのを、配下の副官は聞いた。その意味がすぐにわかった。
被害は甚大ではないとはいえ、総司令官の旗艦が大破したので補給基地であるコロニーに撤退した敵艦隊の提督たちの考えはサラにもわかった。
誰が総司令官になるか。
コロニーの設備ならば討伐軍など返り討ちにするのは容易い。その功績を誰がせしめるのかで、コロニーで討議するつもりなのだろう。
「全艦主砲、斉射!」
第三十三星域における反乱軍との戦闘が不利な戦況から膠着状態となったのは、帝国元帥となった王妃の一声から始まった。
黒い軍服とマントをつけた妖艶な美女は念願の元帥の立場を満喫していた。
「母上様、敵艦が後退していきます」
「当然でしょうね。敵司令官の旗艦を狙い撃ちにしてやったんですからね」
「追撃しますか」
「いえ、ちょっとからかってあげましょう。
サラ、コロニーNo.4Aに暗号電文を送ってくれるかしら。内容は……」
黒髪のまだ若い女性の右後方の第二艦隊を任されている提督は元帥の旗艦アフロディーテとの通信を終えて、迅速に指示に従った。
「勝った」
サラ提督はそうつぶやいたのを、配下の副官は聞いた。その意味がすぐにわかった。
被害は甚大ではないとはいえ、総司令官の旗艦が大破したので補給基地であるコロニーに撤退した敵艦隊の提督たちの考えはサラにもわかった。
誰が総司令官になるか。
コロニーの設備ならば討伐軍など返り討ちにするのは容易い。その功績を誰がせしめるのかで、コロニーで討議するつもりなのだろう。