快楽エネルギー世界 5
「きゃんっ!?ちょ、やめてよ結良ったら、も〜っ」
そう言って後ろから結良が恵里の股間に指を滑らせ、濡れ具合をチェックした。
だが濡れていると言うなら恵里だけではない。
紀良も、真由美も、恵も濡らしていた。
さらに言うなら、たまたま海水浴に来ていた女性たちまでもが濡らしていた。
何しろこの時代、テクノロジーの上昇に合わせて男女の型よりも大きくなる一方。
しかも気持ちよくなればなるほど生活が豊かになるというのだから、肉食系女子が増えるのも当然だ。
一応モラルがあるので、世紀末ヒャッハーみたいなことにはなっていないものの、女性たちは男性を求めて外に出ることが多い。
つまり今この海水浴場に集まっている女性たちは、数少ない男をハンティングしにやってきた女豹たちなのである。
モラルを破らない程度のセクシーな水着を身にまとい。
彼女がいることなどお構いなしに、とにかく男とお近づきになろうとする。
この時代、結婚しているだの恋人がいるだのことくらいであきらめていては、一生男に巡り合えないのだ。
そうこうしているうちに、さっそく飢えた女豹たちが、恵一をナンパしにやってきた。
「ねえねえ、ボク?お友達とデート中悪いんだけど・・・」
「よかったらお姉さんたちとも遊んでくれないかな?」
「「「ごめんなさいっ!今日は予定が詰まっているので、結構ですっ!!」」」
貴重な男を奪われまいと、4人は我が身を防壁として恵一を守る。
しかしナンパしてきた年上の女性2人組もあきらめない。
この程度のことなど、すでに想定済みといった様子で再度誘いをかける。
「予定って言ってもあなたたちと遊ぶことでしょ?
それだったらおねーさんたちも一緒に混ぜてくれてもいいと思うんだけどなぁ」
「そうそう。大事な彼氏クンを守りたいってあなたたちの気持ちはわかるわ。
でもあなたたちなら私たちの気持ちだってわかるでしょ?」
出会いのない女性の気持ち。そう言われて4人は一瞬言葉に詰まる。
確かに自分たちはちょっと運がよかっただけで、そうでなければ彼女らのように男日照りでさみしい思いをしていただろう。
でも。だからと言って、いちいち同情してたらキリがない。
恵里たちは心を鬼にして反論する。
「・・・確かにあなたたちの気持ちはわかります」
「でもそれなら私たちの気持ちもわかりますよね?」
「「そーゆーわけですので、どうぞお引き取りください」」
「ちょ、ちょっと姉さん?みんな?」
バチバチバチィッ!
両者の間で激しく飛び散る見えない火花。
女たちを言葉による懐柔は無理と判断した2人組は、素早く戦略を切り替える。
すなわち、半ば置いてけぼりにされている本命。
恵一の懐柔・・・いや籠絡である。
2人組は2人であることを最大限に利用し、1人をうまく肉の防壁をすり抜けさせると。
子供では決して出せない大人のフェロモンを全開にして恵一を背後から抱きしめた。