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巨乳美女王国、3人のお姫様
官能リレー小説 - ファンタジー系

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巨乳美女王国、3人のお姫様 83

彼女の瞳が燃え上がる様に光る。
彼女の言葉にミユキが説明してくれる。
ビアンカはかつてガッディールのある部族の長の息子の妻だったと言う。
それが今の王と戦争となり、彼女の部族は破れ・・・
彼女の父と兄弟、それに舅や夫に一族の男は殺され、女達は王の部族の奴隷とされた。
ビアンカも王の奴隷となり、王の子を産まされたらしい。
その後、王の子を産んだ事で奴隷から開放されたが、彼女は部族に帰らず王の元で働くことを選んだ。
そして10年程前にセルナートの駐在通商代表の地位を獲得したのだ。

それは全て、王を打倒する為だったらしい。
大麻はその為の武器であり資金源だったようだ。

「君達に必要な情報は売ろう・・・その代わり此方の資金調達は黙認してもらう・・・つまり同盟だ」

彼女は王に犯されても自分の意志を貫く人だ。
僕では心折れなかったのも納得できた。
それにミユキが何にも言わない所を見ると、どうやら同盟には納得のようだ。

「同盟の証として、レイジ殿が俺を孕ませてくれればいい、どうだ?」
「僕は異存ないけど?」

ミユキを見ると頷いていた。

「但し、孕ませる為の行為そのものは問題無いけど、いつ孕むかに関しては保障できないから。他にも希望者が沢山居るしね」
「構わない。流石にそれは誰にもどうしようもない事だからな。それに案外、既に孕んでいる可能性も無い事も無いしな」
ビアンカが自分のお腹をさすりながら言った。
「それにしても事実上の王が自ら出てくるとはな。レイジも実に大胆だな。可愛い顔をして油断ならん男だ」
「そもそもの発案はミユキで、僕はそれに従っただけさ」
「どちらにせよ、この国の者では実行は勿論、立案すら出来んだろう。一連の手配からして発想が違う。だが、聞けば異世界の者達だそうだな?それなら納得出来る」

「異世界はここよりずっと進んでいます。大麻はより効果の強いものを中心に栽培すべきです。製法も今の乾燥だけでなく樹脂も作れば輸送も楽になる。癖になるものだから、強いほど溺れる者が増えるし儲けも膨らむわ」
「儲かるとは知っていたが、癖になるのか?」
「そうよ、ないと我慢できなくなって…いくら高くても欲しくなるの。その日の食事に困っても吸いたくなる」
「それでは、まるで腑抜けだな。儲かる上に敵を弱くできる」
ビアンカは品質のチェックと称して頻繁に吸引していると思ったら、そうでもない事に驚く。
確かに、麻は葉以外に茎や実にも利用価値があるし、彼女にとってはセックスの快感こそが何よりらしい。
「稼ぐ方法まで授けてくれるとは、この同盟は間違いないようだ」
「その代わり、ついでにこれも売って欲しいの」
ミユキはそういってオイルマッチを取り出して着火する。近代化の一環としてオイルライターを作りたかったが、技術が追いつかないのでシンプルな物に変更した経緯がある。
「何だ、一瞬にして火が…魔法か?」
「便利でしょ?この国で開発したの。葉っぱに火をつけるのに役立つはずよ」
「たいしたものだ」
ビアンカは渡された小さなタンクボトルから金属棒を取り出してボトル側面を擦って着火させ、火を吹き消す。火花を散らす部分はフリントロック式小銃の開発時に肝心の火打ち石の火花が弱かったのが問題になった。偶然にもこの国で生み出されたある合金が着火に充分な火花を出せるとわかったので、それを流用している。
「この国では儲けた金を何に使う?」
「ビアンカ様、長旅の覚悟はおありで?」
「レイジ殿と…一緒ならば」
「なら、仕事の方はしばらく誰かに任せて…ご同行を」
「ミユキ」
「彼女が自分の部族の兵をある程度動かせれれば、後…勝つのに必要なのは武器よ」
ミユキは秘密都市に彼女を連れて行くらしい。僕らの近代化の試みは敵に知られないように山に囲まれた盆地に商工ギルドで特に優れた職人を集め、分野ごとに分けた工房で様々な文明の利器を研究と開発をさせている。鉄と炭から鋼と石炭の時代が目標だ。設計に追いつく材料と生産体制が整えば、他の分野も発展する。
この国には兵どころか男でも足りなくて戦うにも兵力が足りないけど、ビアンカの部族が戦ってくれるなら武器を大量生産してこの国で訓練を行ってその軍勢が王を打倒してくれるだろう。

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