群れなして蠢く美しき屍 65
「うおおっ!?こ、これっ・・・ああッ!?」
それはまさに精を吸い尽くそうとする動きであった。
唾液を潤滑油の代わりにし、温かくやわらかな口で肉棒を包み込んでザラザラした舌でねぶる。
それだけでもかなり気持ちいのだが、早く精液をよこせとばかりにノドの奥まで飲み込んだりバキュームされたりして刺激が万華鏡のように変化し続ける。
何だ、これは?これは女の口ではないのか?
これではまるで女陰に突っ込んでいるかのようではないか。
美樹、弥生、葵、白、月(ゆえ)。
世界がおかしくなってから数えきれないくらいの女を味わってきたが、これはそのどれでもない、第2の性器と言うべき代物だった。
そんなものに男性器を突っ込んで、ただで済むはずがない。
誠の肉棒はたちまちその硬度を取り戻し、限界寸前まで持って行かれる。
(う、そだろ?!オレ、がっ。こんなにも、早・・・くっ!?)
「ぶぷっ!?ぶぐ、んんん〜〜〜ッ♪」
早漏になった覚えもないのに、誠はたまらず少女の口内で射精する。
濃くて大量の精液が小便のような勢いで爆発したにも関わらず、少女は誠の肉棒をくわえ込んで離さない。
ハムスターのように頬を膨らませ、口の端から精液をこぼしながらも歓喜の表情でそれを飲み下す。
彼女の飢えは勢いが弱まり、出し切った後でも止まらない。
尿道に残った分までしっかりすすり、肉棒についたぶんまで残さず平らげると。
彼女はおかわりと言わんばかりに再びその口で誠の肉棒をもてあそび始めた。
「うおおッ!?ちょ、ちょっと待てッ!
お、オレは今出したばか・・・ひいぃんッ!?」
イッたばかりで敏感になっていた誠は女の子のような悲鳴を出してそのまま2度3度と射精させられる。
それまでにも数えきれないほど出しているのに、その量と濃さには全く陰りが見えなかった。
別人となって生まれ変わった少女の突然の乱行。
だが誠に救いの手はまだ下りない。それどころか事態はさらに混迷を深めていく。
「んう♪んん〜〜〜っ♪」
「―――ハッ!?ちょ、ちょっと待ちなさい!アンタ、いきなり出てきて何吸ってんのよ!?
そんなに吸ったら私たちの分までなくなるでしょッ!?」
あまりの出来事に何もできず呆けていた美樹たちが、このままにさせてなるものかと参加してきたのだ。
普段だったら、ここで誠が頭の1つもひっぱたいて事態を治めるところなのだろうが、あいにく彼は連続でイカされたせいで目の前のピンチにまるで気づいていない。
かくして誠はあっという間に女たちに囲まれ、彼女たちの大好きな精液を供給する機械として搾り取られることになるのだった。
だがそれも最初のうちだけ。
なすすべなくもみくちゃにされていた少年は、いつしかその立場を変えて圧倒的な支配者として君臨していた。
「あッ、あッ!?ああン、ご主人様ぁッ!」
「名前で呼べって言ってんだろ、この淫乱女!何度言えば覚えるんだっ!?」
「す、すみませんっ。まことさま、ああ誠様ぁン♪」
「あはっ・・・誠様、すごすぎぃ♪こぉんなに出してるのに全然小っちゃくならないよぉ♪」
「ちょっとアンタ!誠様になれなれしいわよ。私のほうが先輩なんだから、そこ譲りなさいよっ!」
「ケンカ・・・ダメ」
「仲良、く・・・する」
「ま、誠様?ノドは渇いておりませんか?
よ、よろしければ私のミルクなど・・・」
何ともカオスな光景が広がっていた。
バックで新入りを突き入れ、調教する誠に別の新入りが背後から抱きつき。
嫉妬した美樹が引っぺがそうともみ合う。
それを見た葵と白(びゃく)がケンカを止めようとしている一方、別の新入りがおずおずと乳房を持ち上げ、母乳を飲んでもらおうとお願いする。
その隣ではたっぷり精液を飲んでごろ寝していた弥生(もしくは月?)の股間に顔を突っ込み、おこぼれにあずかろうとする別の新入りの姿が。
数日前なら世界のどこを探してもなかっただろうハーレムっぷりを大自然相手に見せつけていた。
だが今やこれが世界の日常だ。
人が住んでいた都市部では精に飢えた美女・美少女が男を求めて獣のように徘徊し。
わずかに残った人々は性の宴に酔いしれたり、この世をはかなんで自殺したり、狂った女たちの餌食となる。
そこで生き残った人々は狂った世界の常識を少しずつ知り、前へ前へと進んでいく。
さて今日もさっそくたっぷりと出すものを出してスッキリした誠は、復活した弥生(もしくは月)を前にこれからのことを考えることにした。