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淫屍の迷宮
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫屍の迷宮 7

アドが見せてくれた映像には驚くべき光景が映っていた。
たとえば今侵入者と戦っている、人骨の甲冑をまとった女戦士。
白い長髪と豊かな胸をぶるんぶるん揺らしながら、侵入者の首をはねた。
・・・あれ、もしかして元スケルトン?
前は骨だけだったのに、すっごい肉付きのいいコスプレねーちゃんになってるんですけど。
その隣ではふわふわと宙に浮く全裸の美少女と、頭頂部にでっかい花を乗せている緑の髪の女の子が談笑している。
・・・たぶんあれってゴーストとアンデッドウォートだよな。
他にも食事中の元グールとか、配置した覚えのない連中であふれかえっていた。
何コレ?すっごい目の保養なんだけど?
数分後。我に返った俺は、アドに命じて下級アンデッドを再配置。
なぜか美女・美少女に生まれ変わった連中を回収することにした。
・・・いや、別にいやらしいことするのが目的だったんじゃナイデスヨ?
だってねえ、長々と浅い階層にしか来ない奴ら用のデストラップに

『スケルトンの群れにしれっと混じっている竜牙兵による無双』
(竜牙兵はスケルトンそっくりのゴーレムで、スケルトンとは比較にならないほど強い)

とかあるし。
ちなみにそのデストラップはというと。
頭にドラゴンの骨を装備したロリ巨乳美少女になって、母乳ゾンビのおっぱいを吸ってる。
たぶんスケルトンに擬態した強力なゴーレムという設定が、変なふうに作用したのではないかと思われる。
見た目はアレだけど、実力は前の姿のときとまったく変わってない。
むしろかわいらしい外見になったぶん、凶悪さが増している。
何しろアドが映像で見せてくれた時、コイツ殺した冒険者の死体で遊んでやがったからな。
あまりにえげつなさに創造主の俺でさえ軽く引いたぞ。
とにかく。今現在、このダンジョンは経営改革の時を迎えている。
今は新しく作ったアンデッドたちに頑張ってもらっているが、いずれ連中もコイツらみたいに進化するだろう。
その時、コイツらはさらなる進化を遂げているかもしれない。
となれば。ダンジョンを拡張し、侵入者たちにもっと奥まで来てもらうようにするしかない。
そのためには美女ゾンビ以上の価値のあるものが必要だ。
奥に行けば行くほど危険ってのがダンジョンってもんだからな。
リスクに見合ったリターンがなければ、とても奥に行こうなんて思うまい。
・・・まさか、こんなにも早く温めてきた計画を実行に移すことになろうとは。
そう。俺とて伊達にダンジョンの支配者をやってない。
いつか立派なダンジョンを作ろうと、いろいろ計画を練っていたのだ。
その名も『ダンジョン天国地獄計画』。
淫屍の迷宮の名にふさわしいおもてなしで侵入者たちに天国と地獄を見せてやる。
とりあえず進化した元スケルトンのフェラ○オを楽しみながら、俺は邪悪な笑みをこぼすのだった。

 それと、エロ方面以外のダンジョン探索景品もちょっと増やした方が良いかもしれない。
 現状だと、クリーニングスライム位しかいないからなあ。
 あいつらも、客寄せパンダとしては凄く優秀だけど。

 クリーニングスライムとは、染みや血痕から排泄物まで、おおよそ「汚い」とされる代物を吸収して周囲の清潔を保ってくれるスライムだ。
 戦闘力は全くなく、子どもでも虫と同じように採集できる。

 こいつらは、まだ美女ゾンビも配置できなかった頃の貴重な客寄せ要員であり、集客効果は今でも健在。
 また、侵入者にゾンビを犯そう、ゾンビを女衒に売ろうと思わせる上でも重要な存在だ。
 何しろ、清潔な所にいた女と、不潔な所にいた女とでは、前者の方が圧倒的に強く性欲を刺激するからだ。

 そんな訳でこのダンジョンは、アンデッドが主流のダンジョンとしては珍しく、全体的にかなり清潔感が保たれている。

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