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ある新米領主の奮闘記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ある新米領主の奮闘記 6

あの絶倫ぶりでまた一晩抱かれ続けたら、私、どうなっちゃうのかしら……
完全に領主様の牝になっちゃいそうで、自分でも怖いような嬉しいような、何だかよくわからない気持ち。
その領主様は、優しく気遣ってくださって…



俺がベルを鳴らすと、女性看守が入ってきた。見た目はメイド姿だが、女囚が何かした時のために荒事もこなせる女だ。

「朝食と、あと彼女には収容服を」
「かしこまりました」

一度彼女が出ていく。

「今のうちに、湯あみをしておくといい。昨夜の汚れを落としておこう」
「わかりました」

彼女と俺とが湯あみを終えた頃、女性看守二人が入ってくる。
俺たちの朝食と、シャクティの新しい服を持ってきた。

こんな所で食事であるが、別に酷い物は出てこない。
一応、牢獄の環境改善はやっているので囚人にはまともな食事を出しているし、看守達も食事はある。
それに俺はそんなに味に拘らない。

俺が食べているのを見ながらシャクティは警戒はしつつも腹の減りには抵抗できなかったようで食べ始める。
あらかた食べてしまった俺は看守に『コイツは身だしなみを整えたら居館に連れてこい』と言って先に出て行った。

アンドレアス砦の北塔にある牢獄を出て、中央の居館に戻る。
ここは自宅兼政庁としての場所である。

入り口の前で衛兵が『伯爵閣下、おはようございます!』と言うのにまだ慣れていないが、『今日も宜しくな』と声をかけながら中に入る。
向かうのは執務室。
朝の報告を聞く為に行く。

執務室の中に入ると、2人の女が待っていた。
白い肌と黒い肌の2人。
どちらも特徴的な長い耳。
エルフとダークエルフだ。

「おはようございます、ブライアン様」

魔導師のローブにビキニの魔道服。
彼女はエルフのルフィーナだ。

ルフィーナは俺の家宰の地位を与えている。

「おはよう、ブライアン様・・・昨日はお楽しみだったみたいね」

ビキニメイルを着込んだダークエルフはアーシェラ。
衛士長の地位を与えている。
ルフィーナは高位の魔導師でアーシェラは魔法剣士。
どちらも凄腕で、一人で1部隊を壊滅させれるぐらいの実力がある。
何よりもそれぞれビキニに包まれた豊満な身体が俺の好みだ。

「おはよう、2人共・・・何か懸案はあるか?」

椅子に座って俺がそう聞く。
細かい事は殆どこの2人で処理できるが、勿論俺も領主としてやる事はやっている。

「はい、昨日この地に到着した移民者にそれぞれ農地の割り当てを行わねばなりません」
「ああ、そうだな・・・家族の多い移住者に農地は優先してやってくれ」

ルフィーナがそう言うのに返す。
こうやって移住者が来てくれる事はありがたい。
農地の拡充が現在一番の課題でもあるからだ。

「ただ、この先農地を増やすなら、開墾する森近辺の安全確保が必要じゃないかな?」
「そうだな・・・久しぶりに大規模な魔物狩りをするか」

アーシェラの言葉に俺もそれを考える。

「魔物狩りには賛成です。食肉もそうですが、産業振興の為の資源確保のためにも、そろそろ魔物狩りが必要な頃合いです」
「大規模にやるなら、兵員の訓練として多めに動員して欲しいな」
「二人とも賛成してくれるか。なら近いうちに魔物狩りを行おう。アーシェラは部隊編成を。ルフィーナは糧食や物資の手配を」
「わかったよ」
「承りました」

ルフィーナも賛成してくれたので、近いうちに魔物狩りをやることに決めた。
するとルフィーナが、少し顔を赤らめて発言した。

「ところで、もう一つ懸案があります。これは時間がかかる事ですが……」
「ん?どうしたんだ?」
「……こほん、ブライアン様も伯爵となられましたが、頼りになる一門の方をお持ちではありません。いずれは後継ぎの事もあります。ですので、早々に子供を儲けてください」
「妻を迎えろって事か?」
「貴族としての面目や政治という意味ではそれが理想ですが、妻であれ愛人であれ、邪欲無くブライアン様を愛し、喜んで子供を産んでくれる女性を早めに確保してください」

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