PiPi's World 投稿小説

勇者淫道中
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 4
 6
の最後へ

勇者淫道中 6

その晩、村ではささやかながらパーティーを開いてくれた。
アンネリーちゃんやエレヌちゃんの家族も来て、村長や村人達は楽しく飲み騒いでいる。
「うんうん。こうでなくっちゃな。」
楽しそうな村人達。家族との再会を喜ぶアンネリーちゃんの一家やエレヌちゃんの一家。
だけど、機会あれば俺にくっつこうとするアンネリーちゃんの様子が気になった。
そんな様子を見た村長が俺に、思わぬことを言ってくれた。
「ライ殿、あなたが倒してくださったモンスター、あれはミダレダコと言いましてな。娘を捕まえては種を植え込むのじゃが、捕らえる時に出す樹液には催淫作用だけでなく、刷り込みの作用もありましてな。この樹液をかぶったまま絶頂まで持っていかれると相手に熱烈な愛を抱いてしまうのです。そうやってミダレダコは獲物を逃がさずに子孫を残すわけなのだが、ライ殿、あなたはミダレダコが彼女を絶頂させる前に抱きましたな?」
「はい。完全に出来上がっていて、抱かすには済まされなさそうな様子でしたので・・・・。」
俺は遠慮がちに答えた。
「いや、いいんじゃ。ただ、そうであるならアンネリーはあなたを生涯愛し続けるでしょうな。」
村長の言葉には驚かずにいられない。
「何ですって!」
「樹液の力であなたを最愛の夫として認識しているのですよ。」
「へへー。これをどうぞ。」
上機嫌でアンネリーちゃんがやってきた。
持っているのは焼肉が数枚。
彼女はことあるごとに俺にぴったりとくっついてくる。ラブラブオーラが俺にさえもわかるほどだ。
どうやら村長の言ったことは本当らしい。
俺がアンネリーちゃんの差し出した肉を食べていると、彼女の両親が上機嫌でやってきた。
「あなたが娘を助けて下さったそうで・・・ありがとうございます。」
「アンネリーは貴方のことが本当に気に入ったようですね。助けて下さってありがとうございました。」
2人で俺に頭を下げてくる。
「ほら、お父さんもお母さんも大喜びよ。本当にありがとうございました。」
そう言うと、アンネリーちゃんは俺のほほに軽くキスしてきた。
「すっかりラブラブねえ〜。」
彼女のお母さんが言った。
「うんっ。私、ライさんの妻だもん。」

「あらあらこの子ったら…」
「ライさん、こうなったからにはアンネリーを正式に嫁に貰ってはもらえませんかね?父親の私が言うのも何だが、器量も性格も良い自慢の娘だ」
「分かりました…と言いたい所だが、俺は旅を続けなくちゃならない。女連れでは…」
「その点なら心配いりませんよ。ウチの娘は旅の足手まといになる程ヤワじゃあない!」
「獣人の女はタフなんですのよ。それに良く働くし、元気な赤ちゃんをたくさん産むしね」
ついに俺はアンネリーちゃんの両親の気迫に折れた。

「分かりました。アンネリーちゃんを妻にください!」
「「「オォ〜!」」」
村人達から歓声が上がった。
村長が言う。
「これはめでたい!それでは今からこの場はライさんとアンネリーの結婚祝いじゃ!」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す