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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 239

と、ベルゼビュートは寛容なことを言うが、現トルシア領土で、ベルゼビュートの魔力をもった精液を無力化できる魔力の持ち主は皆無だった。
もし、ダス・ライヒやダス・ルーチェが何か企むそしても、それには膨大な魔力や手間が必要になる。
ファニーの覚悟は半ばあきらめと、未来への希望であった。
朝食が済むと日課であるベルゼビュートの種付けと搾乳で悲鳴じみた嬌声を大広間に響かせ、宴への参加のために体を清める時も同じ声を上げた。
レイ達に手綱を引かれ、部屋から出る。
王宮の廊下には絨毯がひかれており、そのお陰で膝が痛む事など無かったが、羞恥心はかき消すことなど出来ない。
廊下を魔物たちが通るたび立ち止まりそうになるが、その度にレイが手綱を引っ張り無理二でも進ませようとする。
魔物たちはファニーの尻や胸をじろじろ見たり、口笛を吹いて冷やかすものもいたが、不思議と手を出そうとするものはいなかった。
しばらく歩いてようやく目的地にたどり着いた。
だが宴会場という雰囲気ではない、もっと荘厳とした空気が漂っている。
「ここは……」
「ここはヤーヴェ神の教会だ。宴席の前にここで種付け雌としての誓いをたててもらう」
ヤーヴェは法と契約を司る神であり、その神前で誓った事は破る事は許されないとされていた。
そのためか、ヤーヴェ神殿で結婚式を挙式をあげるものが大勢いた。
現在では元々の法と契約というよりは、結婚を司る神として大勢の人から信仰を集めていた。
(なぜこんなところに……)
トルシアではヤーヴェ信仰が盛んであり、フランソワ14世のころには国教として定められた。
だから王宮内にヤーヴェ神殿があるのは不思議でないが、魔王軍によって占領された後も残っているのは不可解だった。
中に入ると両脇に長椅子が並べられ、正面には右手に短剣、左手に天秤をもったヤーヴェ神の像があった。
「わが神殿に何用ですか」
神像の前には一人の女性が立っていた。
女性は頭にヴェールをかぶり、首にヤーヴェ神のシンボルを下げていた。
だがそれ以外は裸であり、豊満な乳と大きく膨らんだおなかは丸見えだった。

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