性欲処理の王国 3
(あ、なんだか急にヤリたくなった)
ふと、数時間前に処理させた性欲が回復してきた。
シオンが平民だったら、もしくはこの場に士族と平民男子しかいなかったら我慢した。しかし、この小屋には平民女子であるレナがいる。
つまり、平民女に性欲処理させる身分のシオンに我慢する理由はない。
シオンはおもむろに立つと、レナの後ろに回って抱き着いた。
「わっっ!!しいくん、何するの!?」
急に後ろから抱き着かれて驚くレナ。
ちなみに、レナはシオンを「しいくん」、ミオンを「みいちゃん」と呼んでいる。平民が「爵位持ち」を公然と「ちゃん」付けで呼べるのが、この王国のよいところだ。
「ちょっと溜まってきたんだ。相手してよ」
そう言いながら、レナの程よい大きさな乳房を服の上から揉むシオン。
「あんっ……やあんっ……!!」
「あっちゃ〜〜。今、いいとこだったのに」
双子の弟が女友達を襲ってるというのに、談笑が中断されたことをボヤくミオン。
「ま、続きは後で聞かせてもらうか」
友達とはいえ自分以外の男が、己が彼女の胸を揉んでいるというのに、平然としてるケイ。
二人の状態も、この王国では当たり前のことだ。
貴族男が士族女と平民女に、士族男が平民女に性欲処理をさせるようになってから幾世代、王国の人々は……慣れてしまった。
女は自分自身が、男は自分の妻や恋人が、自分より高い身分の男に性欲処理することを、当たり前だと受け止めている。
今さら、士族のシオンが平民のレナを乳揉みしたぐらいじゃ、ミオンもケイも動じたりしない。
それから二人は外に出て、小屋にはシオンとレナだけが残された。シオンはレナの上着とブラジャー(黄色の無地)を捲くりあげると、生の乳を揉みまくる。
「あっ、んああっ……あん……」
女友達の生乳を楽しむと、シオンは手を離した。
「レナ、四つん這いになって」
レナは言われるがまま木箱から立つと、床に両手両膝をつき、腰を出す。
シオンはレナの下着をずり下ろすと、自分もズボンと下着を脱ぐ。
そして、自分の肉棒をレナの膣口に押し当て、挿入する。
「いぃ、あ、あ、あ、あああ!!」
既に何十回もシオンの肉棒を入れてきた膣口は、今回もすんなりと受け入れた。
「あ、あん、あん、あん、ああ、ああっ!」
シオンは腰を前後左右に動かし、レナの膣口を攻めた。そのたびにレナの口から喘ぎ声がもれる。
少したつと、シオンはとどめとばかりに一際深く腰を突き入れた。
レナの膣内の最奥を叩き、シオンの快感が爆発する。
「いくよッ!ああッ!!」
甲高い声とともにシオンの肉棒から熱い精がほとばしる。
「………あああっ!!!」
衝撃がレナの膣口を襲い、絶頂へと導いた。
少し一息つくと、持参してるタオルで床や下半身に付着した液を拭き取る。シオンはズボンと下着を、レナはスカートと下着をはくと、小屋の外にいるケイとミオンを呼んだ。
「今回は早く済んだな」
「んじゃ、レナがあそこを覗いて何を見たのか、続きを聴かせてよ」
再び椅子がわりの箱に腰掛け、シオンの性欲処理で中断された話の続きを急かすケイとミオン。
「うん、あのね……」
しばらく四人で談笑すると、夕暮れを告げる鐘が鳴った。
「おっと、もう帰らないと」
「そうだね」
少し名残惜しげに立つ四人。ふと、レナが口を開いた。