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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 195

この目で見ても、未だに自分が妊娠しているなど信じられなかった。
いや信じられないと言うより、信じたくないと言ったほうが正しかった。
「こんばんわ、お姫様」
いつの間にかダス・ルーチェが目の前に立っていた。
相変わらず黒い服を着込んでいる。
普通なら黒い服は夜は目立たないのだが、不思議と夜闇に溶け込むことなく、逆にはっきりと存在感を発していた。
視線を後ろにずらすと、同じ服装をしたメガネをかけた痩せぎすの若い男と、がっしりとした中年の男が立っていた。
手にバケツとモップを持っているところ片付けにきたのだろう。
ダス・ルーチェはファニーに声をかけただけで何もせず、ただファニーのお腹を熱心に見るだけだった。
「どこを見ているのかしら……」
「いやなに、立派なお腹だなと見ているだけさ」
「ふざけているのあなた」
ついかっとなって叫んでしまう。
「ふざけてなどいないよ、本当に立派だと思っている。子を孕み産むことは、女の一番大切な仕事だろ」
「ただ産めばいいってものじゃないのよ。産むためには育てる環境を用意するのだって大事な…って、何でそんなことを話さなければいけないのよ!
立派だと思うならグリンデなんかに仕えていないで自分で産んでみたら!?」
ファニーの憤りにも表情を全く変えないダス・ルーチェ…
「孕む機能があればね…」
彼女の口から放たれた言葉にファニーは見返すが、ダス・ルーチェの表情は変わらぬままだった。
そのやり取りの間も男達は周囲と気絶する騎士達を洗い、レイを残してどこかに連れて行こうとする。
「カリンカが改造したいらしいんで、それまでの体力温存に連れて行くから…カリンカが『セックスが好きで堪らない躯にしてあげる』って言ってたから、その方が幸せじゃない?」

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