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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 73

そんな自分がここにやってきたと思うと、何やら複雑な気持ちになってくる。
しかし今はそんなことを言っている場合ではない。
でなければ、藤島先生と玲緒奈さんを奴隷にしなければならなくなる。
それだけはなんとしても阻止した上で特例を認めてもらわなくては!
普段はあまり目立たない悠であったが、この時ばかりはその血を熱く燃え上がらせていた。
そして悠は会長に会うべく、生徒会室のドアをノックした。
大きな扉が重々しく開き、中から制服姿の美少女が現れた。
「桐生様ですね…会長がお待ちしております」
深々と礼をして悠を招く美少女…彼女に促されるままに悠は中に入る。
そしてちょっとした広間のような会長室で光太郎と相対した。
「桐生君、よく来てくれたね…多分迷ってここに来たのだと思うけど結論から言うよ…特例を受ける以上はこの条件は代える事ができない。それが学園理事会と教員、生徒会の総意だよ」
にこやかだが、彼の口調には有無を言わせないものがあった。

「どうしてなんですかっ!…説明をお願いします!」
多少興奮気味に悠が聞くと、光太郎は落ち着いた口調で説明を始める。
「学園側は、君のご主人様としての資質を疑問視していた…君を特別科にいかせたのは、そんな君がご主人様として開花するのを期待しての事だ…それがこんな結果になるなら、全ての奴隷を取り上げて君を再教育しろと言う意見がかなりを占めているぐらいだ…君にとっては不本意だろうが、そうなるよりはいい選択だと思うんだけど、どうかな?」

「そんな!?確かに他の生徒より専用奴隷の数は少ないですけど、それ以上の実績を上げているじゃないですか!?」

あまりの横暴ぶりに、悠は子供という最大の実績を武器に抵抗する。
しかし20人もの奴隷を、しかもそのうちの何人かを孕ませた生徒会長には通じるはずもない。

「子供1人産んだからそれでいいというのは聞き捨てならないな。
 君は新しく手に入れた奴隷たちには自分の子供を産ませないというのか?」
「・・・!そ、そういうことではありません!
 そのっ・・・僕は自分が専用奴隷と認めたコとしか、子作りしたくないと言ってるんです!」
「君を純粋に慕って専用奴隷になりたいと言っていても?」
「・・・っ!?」

会長の言葉に、とうとう悠は言葉に詰まった。
彼の言葉は見事に的を得ていて、反論のしようがないのだ。
少なくとも、自分を慕ってくれているのなら、悠だって無碍にするつもりはないのだから。

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