学園の牝 71
一方の悠・真・沙絵はあまりの展開に声も出ない。
あの有名な生徒会から牝奴隷を引き取ることは聞いていたが、まさか最高級の牝奴隷である奴令嬢、それも会長の妹が来るとは予想だにしていなかった。
おまけに肉便器の経験つき。
とんでもない事実の連発に3人の思考は完全に吹っ飛んでしまった。
教師珠美もこの事態に動揺隠し切れない。
確かに生徒会の牝奴隷をよこすように言ったが、まさかここまでの逸材をよこしてくるとは・・・。
これでは騒ぎが沈静化するどころか、もっと大きくなってしまうのでは?
珠美はそんな不安を抱かずにはいられなかった。
そんな5人の恐れと不安が伝わったのだろう。
玲緒奈は不安げに尋ねてきた。
「皆様、いかがなさいましたか・・・?
もしや、他の殿方のためにこの身を捧げていた私の身体がお気に召しませんか・・・?」
「いっ、いや、そんなことはないよッ!?
たっ、ただ、奴令嬢なんてすごい人が来たからびっくりしちゃって・・・!」
その言葉に、悠はあわてて否定する。
真と沙絵もそうだと言わんばかりに首を縦に振る。
普通、こんな反応をされれば疑いの1つを持ってもおかしくないのだが・・・。
玲緒奈はホッ・・・と安堵の一息をするとこう言ったのだ。
「そうでございましたか。でも奴令嬢も牝奴隷に違いありません。
そのように固くならないでください」
「・・・・・・・・・」
その様子に、静は玲緒奈を要注意人物として記憶に深く刻み込んでいた。
どんな教育を受けていたのかは知らないが、あんな純情可憐な牝奴隷なんてそうそういるわけがない。
まして教師が生徒会に連絡して連れてきた奴隷だ。
この女には先生以上に心を許さないほうがいい・・・。
静は玲緒奈をそう判断していた。
「勿論、ご主人様となられる方に捧げる為に、わたくしは処女でございます…悠様がお気に召した時にわたくしに悠様の子種を注いで下さいませ」
玲緒奈は、その純情可憐な笑顔を悠に向ける。
静程ではないが、それなりに上背のある玲緒奈が男の子としては小柄な悠を見下ろす形になるが…それから嫌味な所が無い。
主に心から尽くそうと言う雰囲気が感じられた。
皆が玲緒奈に圧倒される中…我に返った珠美は自分がしなくてはならない事を思い出す。