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女嫌いが女になったら
官能リレー小説 - 学園物

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女嫌いが女になったら 49

「え!?ほ、本当なの?・・・・でも、どうして・・・。」
小百合は次の言葉が出なかった。むしろ数世と同じような事が、伸一郎にも起きた事に
冷静になっている自分に驚いていた。

「僕が・・・・頼んだんです。・・・・女の子にして欲しいと。」
美女は・・・いや、伸一郎が答える。
その声は容姿にぴったりの澄んだソプラノだったが、
明らかに強い意志が込められていた。
「たった1人の親友だから……ずっと親友でいたいから……それに守ってあげたいから……」
女の子になった伸一郎の言葉、小百合は痛い程その言葉が理解できた。
何時も一緒だった数矢と伸一郎、その男同士の絆に入れなくて悔しい思いや寂しい思い、そして嫉妬も沢山した。
伸一郎だって表情に出さなかっただけで、数世になってから小百合がかつて味わった思いをしてたのだろう……
小百合は自然と女の子になった伸一郎を抱きしめていた。
「ごめんね、気づいてあげれなくて……」
「いいよ……でも、数世さんに弘美さんが受け入れてくれるかな……」
不安げな伸一郎に小百合は言う。
「大丈夫よっ!……でもこれからは、さん付けは駄目よ……親友なんだから」
「うん……ありがとう、小百合」
伸一郎が小百合の言葉に微笑む。引き込まれるような美しい笑顔で……
「さてっ!、ややこしい手続きは自分でできるからいいとして……名前と服装よね必要なのは……それから数世と弘美を呼んで作戦会議よ」
小百合はそう言って新しく女の子になった親友に笑いかけた。
十数分後。
小百合から連絡を受けて、最初に来たのは弘美だった。
数世はまだバイト中なので来れなかったからだ。
家の前で小百合に出迎えられ、部屋に入った時…。

『嘘、本当に・・・紳一郎なの?』
『・・・うん。』

思わず真っ赤になり、恥ずかしがって下を向いている伸一郎。その恥らう姿が容姿にぴったりだった。

『か、かわいい〜〜〜〜〜〜!!きゃぁああああ!!』
『わわっ!!弘美さ〜〜〜ん!』
思わず弘美は伸一郎に抱きつく。伸一郎のあまりのかわいさに、弘美の母性本能の
火が付いたのだ。すりすりと頬擦りもしている。

『弘美、もうやめなさい。伸一郎がかわいそうでしょ?』
『あうう・・・。もう少ししたかったなぁ。』

残念そうに伸一郎から離れる。想定外の弘美の行動に伸一郎も驚いて、まだ口を開けてポカーンとしている。

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