学園の牝 135
それでも彼女たちに手を出そうとする不遜な男もいたが、みんな浩二にブチのめされ、誰も彼女たちに手を出さなくなった。
・・・確かに浩二はスケベで傲岸不遜だが、そのくせどこか奴隷のことを第1に考えている。
世間一般のご主人様の理想像にかなり近いものがあった。
「自信家なのも、Hなのも、全部浩二様が理想のご主人様であり続けようとする決意の表れなの」
浩二様自身はまだそのことに気づいてないみたいなんだけどね、と苦笑しながら茜は語った。
「だけどそれは浩二様の長所であると同時に、唯一の欠点でもあるのよ」
「「え?」」
「浩二様はいつもご主人様たらんとしているけどねー。
逆を言えば常に崖っぷち状態なのよ」
「背水の陣と言いなさい。浩二様は常に自分を追い込むことであの強さを手にしてきたの。
だからその自信を崩されるととても脆いのよ」
おそらくこの辺は浩二の過去が大きく関係しているのだろう。
普段は唯我独尊のご主人様で自分を強くしつつ、自分の奴隷たちを守る。
それは浩二の理想像。
しかしそれが崩れたとき、浩二は無力な子供であったあの頃に戻る。
自信を喪失した浩二は、ある意味浩二本来の姿なのかもしれない。
実際、湊たちが専用奴隷となる前、今回と同じようなことが何回かあった。
「まぁ、落ち込むこと事態は仕方ないんだけどねー。
問題は立ち直った直後なんだよね」
茜の苦笑に明日香も同意するべくうなずき返す。
「今まで情けないところを見られた反動なのか、落ち込んでいたときにHできなかった反動なのか・・・。
立ち直った直後の浩二様は、たいていSEXしか考えられない性獣になってしまうのよ」
「「ええ〜っ!?」」
「いやいや、冗談みたいだけどこれホント。
私たちもアレはツラいからいろいろやってるんだけどねー。
一度もうまくいった試しがないのよ」
「新しく入った琴さんならうまく行くかと思ったんだけど・・・。
やっぱり思い通りには行かないわね」
「「そ、それじゃあどうするんですか?
今の浩二様、放っといたらなにをするかっ!?」」
「だから私たちが来たんでしょ?」
「それじゃ葵さん、睦さん。これから私たちが浩二様を止めてくるから、浩二様の居場所を教えてもらえるかしら?
あと琴さんのことや後始末のこともお願いしたいのだけど」
明日香の頼みに、2人は1にも2もなく了解した。
正直、今の浩二を止める自信なんて2人には、ない。
「じゃ、行きますかセンセ」
「葵さん、睦さん、後はお願いね?」
茜と明日香はそう言うと今もなお暴走しているであろう、浩二の元に向かっていった。
そこでの詳細はあえて語らないが、この一件で茜と琴はバストサイズがさらにアップし、湊はさらに浩二にベタ惚れになり、少量ながら母乳が出るようになった。