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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 14


一触即発の空気の中で、浩二は笑顔さえ浮かべながら男装少女、鈴原誠の名前を聞き出した。
もちろん、それで引くつもりはない。

「やだ」
「・・・ッ!ならいいよ、こっちが出てく・・・!」

付き合ってられないとばかりに席を立つ誠。
そしてそのまま教室を出て行こうとする。
しかし浩二の次の一言でその歩みは完全に止められた。

「誠」
「・・・ッ!!人の名前を気安く・・・むぐっ!?」

誠が怒りのあまり振り返った瞬間、いつの間にか詰め寄った浩二は誠の唇を奪っていた。
「・・・ッ?!」

だがそれも一瞬のこと、次の瞬間には浩二からその唇を離していた。
唇からは赤い鮮血が流れている。
誠に噛みつかれたのだ。

「っつー・・・。話も済んでないのに逃げんなよ、誠」
「うるさいッ!こっちはおまえと話すことなんてないッ!」
「まーそう言うな。おまえにとっても・・・」
「『悪い話じゃない』、か?
 あいにくとぼくを専用奴隷にしようってんならお断りだね!」

どうやら浩二以外にも誠を専用奴隷にしようとするヤツがいたらしい。
大方、話にもならなかったのも想像がつく。
だが、誠は気づいていなかった。
この浩二という男の性格を・・・。その恐ろしさを・・・。

「なんでだ?」
「そんなの男だからに決まっているだろ!?」
「こんなデカイものぶらさげて、か?」
「な・・・!」

んだと、と言い終わる前に、浩二に右手は誠の胸をつかんでいた。
サラシでも巻いているのか、硬い感触があるものの、その下にあるのは間違いなく女の胸の感触だ。

「サラシなんぞ巻きやがって・・・。
 形が崩れたらどうすんだ?」
「ひあ・・・!やめ・・・!」


誠は懸命に胸にしがみついた浩二の手を離そうとするが、その巧みな指さばきによる快感で振りほどけない。

「ま、感度はいいみたいだな」

そう言って手を離すと、誠はあわてて浩二から距離をとってその胸を押さえた。

「テメエ・・・!」

怒り心頭、といった様子でにらみつける誠。
もはや両者の激突を避けることはできないだろう。
しかしそれでも余裕綽々の浩二はこう言い放った。

「オイオイ、ここでケンカをおっぱじめるつもりか?
 んなことやったら、入り口の守衛さんが飛んで来るぜ?」
その言葉に誠がグッ・・・と言葉に詰まる。

「ま、どうしてもケンカしたいってんなら場所変えよーぜ。
 そこでかわいがってやるからさ」
「・・・上等だ!」
「じゃ、ついてきな」

怒り狂った誠をつれて教室の外へ向かう浩二。
その時、浩二が内心ほくそ笑んでいたことに何人が気づいていただろう。
教室から出るとき、浩二はいつの間にか悠がいなくなっていたことに気づいたが、まあいいかと思い直し、早々と特別教室から立ち去った。

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