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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 12

悠もその心配を感じていたのか、困った表情のまま頷く。
浩二の方は、思わぬ『同志』にご満悦…自分の事だけでなく、この少年がどう変わるかと言う楽しみも増えたからだ。
「まっ、入ろうぜ…入ってみれば解るだろうしな…」
「…うん、そうかもしれないね…」
まだ多少浮かない顔の悠を、上機嫌な浩二が急かすようにして扉の方に連れていった。

守衛室のチェックは二人共にパス…簡単な説明があって、その後守衛が扉の鍵を開ける。
そして二人は特別教室と言う名の魔境へと入ったのだ…

むわっ・・・

「!?」
「うぷっ?」

特別教室に入った途端、空気が変わった。
雰囲気が変わったなんてものじゃない。
嗅いだことのあるあの空気が教室中を満たしているのだ。
S○Xのときのあのニオイが。
もちろん学園でもよく感じるモノなのだが、その濃度が段違いに濃いのだ。
おまけに・・・。

「・・・ね、ねえ、浩二?ぼくたち、にらまれてない?」
「・・・もしかしなくてもにらまれてるよ」

特別教室の生徒たちが異様な光を浮かべた瞳でこちらを見ているのだ。
あるものは恐怖のまなざし・・・。
あるものは期待に満ちた視線を・・・。
またあるものは嫌悪と憎悪を向けている。
まさに魔境とも言うべきそこに、悠は言い知れぬ恐怖を、浩二は多大な期待を感じていた。
やがて見るだけでは飽き足らなくなったのか、1人の女生徒が獲物を狙う蛇のように擦り寄ってきた。

「うふふ・・・。特別教室にようこそ♪いったい何の用かなぁ?」

甘ったるい声。
その明らかに発情した声から、彼女が淫乱過多でここに送られたことはすぐにわかった。

「も・し・か・し・て♪
 専用奴隷になってくれるコを探してるのかなぁ?」

悠は恐怖で言葉が出そうにない。
かと言ってこのまま黙っていればナメられる。
牝奴隷に見下されるのは浩二の望むところではない。

「・・・ああ、そうだよ」

ざわっ・・・!

その言葉に明らかに生徒たちの目の色が変わった。
獲物を狙う獣の目と、外敵を威嚇する獣の目に。

「クスクス・・・。キミ、勇気あるねぇ?
 キミが何人専用奴隷がいるか知らないけど、ここでそーゆー自慢はしないほーがいいよぉ?」
「そうそう。
 アンタみたいに自慢して、不能にさせられちゃったダメダメご主人様が何人もいるんだから!」

アハハハ・・・!

クラスのそこかしこで笑い声が起こる。
しかし浩二はそれを壮絶な笑顔で返していた。

(おもしれえ・・・!それでこそ屈服させる甲斐があるってもんだ・・・!)

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