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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 105

「今日は湊が安全日ですから中出しし放題ですよぉ〜?」
「・・・いい。そんな気分じゃない」

数えるのもイヤになったため息をつく浩二に、専用奴隷たちは必死に励ましたりアプローチをかけたりするが、まるで効果がない。
しかしそれも無理もないことだった。
6人の専用奴隷と妊娠を賭けた勝負に負けて以来、浩二自慢のイチモツはウンともスンとも言わなくなってしまったのである。
それからというもの、精力旺盛だった浩二はすっかり落ち込んでしまい、別人のようにおとなしくなってしまっていた。
孕ませてもらえないこともそうだが、大事なご主人様の一大事に、専用奴隷たちは必死になって彼の治療(というか誘惑)を行っている。
あの琴でさえ、罪悪感を感じて彼を励ましているのだから、浩二の落ち込みようがどれほどのものかうかがい知れよう。
だが肝心の浩二のモノは一向に回復する気配を見せず、浩二自身も深く落ち込んだままだった。

「ほら、浩二さま。葵と睦と私で作った母乳のスペシャルブレンドです。
 これを飲んで元気を出してください」

特に落ち込んだ浩二をかいがいしく世話してくれたのがこの明日香であった。
自分を邪険に扱う浩二や不能にさせてしまって落ち込む専用奴隷たちを相手に励まし続け、必死に現状を何とかしようとあがいている。

「・・・・・・」

そのかいがいしさに、浩二の中である疑問が芽生えていた。
なぜ彼女たちはこうまで自分に尽くすのか、である。
子種が物言うこの時代、不能になるとは社会のゴミになるも同然だ。
なのにそれを知ってもなお、自分に尽くしてくれる6人の奴隷たち・・・。
なぜこんな自分のために、なんでここまで尽くすのか。
同情や哀れみなどでは片付けられない行動に、浩二はその思いを口にした。
「・・・なぁ・・・。何でおまえら、そんなにオレに尽くしてくれんだ?」
『え?』
「だってそうだろ?
 おまえらは奴隷として散々弄ばれた挙句、子供を産むチャンスを失った。
 オレがおまえたちなら当の昔に自分を見限ってるぜ?
 なのになんでおまえらはそこまでオレに尽くしてくれるんだ?」

浩二の問いに、専用奴隷たちはキョトンとし・・・。
それからクスクスと笑い始めた。

「・・・何だよ。オレが言ったことがそんなにおかしいか」
「クスクス・・・。い・・・いえ、申し訳ございません、浩二さま。
 まさかご主人様がそんなこと考えていらっしゃるなんておかしくて・・・」
「な・・・何だよ、何がそんなにおかしいんだよっ」

彼女らの心のうちを知らない浩二は、不機嫌そうにそう言い放つ。
しかしむくれる浩二に、明日香はひとしきり笑った後にこう言った。

「・・・大丈夫ですよ、浩二さま。
 浩二さまがどのようなことにあろうと、私は決して浩二さまの元を離れません。
 お忘れですか?私を初めて専用にされたあの時のお約束のこと」

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