もう一度彼女が行くところ 3
そしてもどかし気にベルトを緩め、チャックを下ろした。
ブリーフの中心部にはギンギンの逸物が反り返り、テントが張られている。
すっかり先走り液で濡れてしまったブリーフの頂には赤黒い亀頭の肉色が透けて見えていた。
「くっくっく…」
そんな自分の姿に、亮太は苦笑した。こんなに興奮するのは久しぶりだ。
葵に去られてからSMクラブに入会してM嬢を虐めてみたが、決して満足感は得られなかったのだ。
本当に自分を燃え立たせることができるのはあの女しかいないと気づいてから、亮太はこの日を一日千秋の思いで待っていのだ。
同時刻。
葵は未だにどうしようかと迷っていた。
その心の迷いが足に出た。鈍くなった歩みは電車の乗り換えを2〜3本送らせたのだ。
(どうしよう…。今ならまだ戻れる…。戻れるのよ…。葵…!!)
ようやく渋谷駅のホームに着いた途端、スマートフォンにメールが入った。
取り出して文面を読んだ瞬間、葵の脳裏には亮太と最後に会った時の記憶がまざまざと甦った。
全身を拘束された葵を情け容赦なく責め続ける亮太。
永遠に続くかと思われる苦痛に泣き叫び、身体中からあらゆる体液を垂れ流して身悶える葵。
その刹那、雷に撃たれたように不意に全身を貫く絶頂。震えながら迎える甘い恍惚感。
もう一度、亮太に身を任せてしまえば一体何をされるかわからない。
牝奴隷として完全に調教され、堕ちるところまで堕ちることになるだろう。そうなったらもう二度と普通の人生は歩めない。
これは自分の地位も生活も根こそぎ奪われかねない危険な密会なのだ。
(どうしよう…。どうしよう…。でも…でも…)
逡巡する間もスカートの下で葵のパンティはじっとりと湿り、淫らな花びらの形がすっかり浮き出していた。
やがて観念したように葵の足取りはゆっくりと道玄坂へと向かっていた。
…ブーッ。ブーッ。
亮太の待つSMルームのドアのブザーが鳴ったのは、それから10数分後だった。
ガチャりとドアを開け、葵が入ってくる。亮太にどういう言葉をかけていいかわからないので俯いたままだ。
気まずい沈黙が流れる…。先に口を開いたのは亮太からだった。
「牝奴隷の分際でご主人様を待たせるとはいい度胸だな、葵よぉ?」
「ご、ごめんなさい…」
「遅れてきた罰だ。俺の目の前で全部服を脱げ!」
「お、お願い、先にシャワーを…使わせて…」
「ダメだ。俺から逃げている間にお前の身体がどんなにいやらしくなったか、全部チェックしてやる」
亮太の口調には有無を言わせぬものがあった。
既に立場の優劣は決まっているのだ。ご主人様の命令には逆らうことはできない。
「わ、わかりました…」
葵はその場でおずおずと服を脱ぎ始めた。
1枚、また1枚と服を床に落としていく間、葵は痛い程の視線を感じていた。
葵の美貌に惹かれて言い寄ってくる男は多い。しかし、ここまで野獣のように爛々と輝く眼差しで自分の身体を見つめる男など、亮太以外はいなかった。
横目で盗み見ると、亮太はブリーフの中心部をくっきりと隆起させ、その先端を黒く濡らしていた。
3年前と何も変わっていない亮太を前に、怯えていた心が少しだけ安堵した…。
ブラウスを脱ぎ、スカートを下ろすと、葵はセクシーなランジェリー姿となる。
黒のシースルーでハーフカップのブラもTバックショーツも透けており、乳輪や陰毛が丸見えだ。
亮太が一番好きだった下着を思い出し、それを忘れずに着用してきたのだ。
「なんだ、しばらく見ないうちにまたオッパイがでかくなったんじゃないのか? もっとよく見せてみろ!」
目を細めながら亮太はさらに命令する。
「は、はい。今…お見せします……」
ぶるんっ。
ハーフカップのブラを外すと、瑞々しい果実のように張りのあるFカップのバストが露わになる。
その乳輪は大きく色素沈着が激しい。ブツブツが浮き出しており、まるで熟れた蛇苺のようだ。白い肌とのコントラストを際立たせて非常に独特な存在感があった。
乳首も大きく膨れて幾重にもシワが寄っており、左右では粒の大きさが異なる。
バスト全体の形はタイプで言うなら乳首、乳輪、乳房と段々になった三段ロケット型。
この大きすぎるバストとグロテスクな乳輪は葵のコンプレックスであり、これだけの美人であるにもかかわらず中学高校時代は男を遠ざけて過ごしてきたという過去があるのだ。