宮間＆牧生先輩は第四試合で八人ダックマッチに出た。残り十四秒逆さ押さえ込みでデビューした新人関山を牧生がフォールして勝った。
牧生先輩も宮間先輩も前座レスラーから卒業が決まり楽しんでプロレスをしていた。シリーズも岩手から始まり秋田と山形と終え宮城福島と終え青森で半分になった。私と望は勝てない。岩手で負けた愛は新人の関山と川瀬にシングルで負けた。彩子の付き人になりたくない事を考えると試合にならないのだ。
青森での二戦終えると牧生先輩と宮間先輩は長い前座レスラーから卒業である。達川先輩は青森最終日に私と望にシングルマッチで負けた方が彩子の付き人になる事にさせた。達川先輩は世界チャンピオンになってから忙しい毎日で付き人の事などどうでもよくなっていた。
新人に負けてどん底の沢田愛を松山優香先輩が付き人にすると言いだした。
それも、青森最終戦の結果に委ねられる事になった。
そして、私と望のシングルマッチ…
１５分一本勝負で私達は死力を尽くして闘った。
己の全てを出しきり、観客はかなり沸いたらしい…私達には解らなかったけど…
結果は両者ノックアウト…私達は全てを出しきり、リングの上で動けなくなり１０カウントを聞いたのだ。
練習生の背中に担がれてリングを去る私達に観客は拍手をしてくれた。
でも、結果は非情…
私と望は彩子の付き人…いや玩具となってしまう事が決定したのだ。