マゾへの扉 6
文世は 我慢できなかった
たまたま患者さんが居なかった事を口実に 学校まで彩華を迎えに行った
彩華をBMWに乗せると家に帰った
学校から家まで徒歩で約10分なのだが文世には その10分が長く感じた
文世は 約2分で自宅前に到着させた
家に入ると祖父母が居た
咲恵の父 鈴木雅男は 文世と同じで婿養子
鈴木家の事実上の大黒柱は祖母の鈴木薫(かおる)である
薫は彩華に
「彩華ちゃん お帰り 」
優しく微笑む
だが文世を見る目は 蛙を睨む蛇のように怖い
雅男は 新聞を読んでいたが彩華を観ると
「彩華ちゃんお帰り」そう言って
また新聞を読み始めた