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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 80

「リゼットには、私の覚醒した転生前の記憶の情報から、厄災の竜について教えておきます。厄災の竜は世界のあらゆるものから、大地や風、草木から人間まで魔力や命を吸収して、最終的には奪い尽くし、世界を消滅させて、覚醒した竜は別の世界へと渡ってゆきます。転生前の私は竜の覚醒を阻止する巫女でした」
「竜の覚醒を阻止するのですか?」
「竜を滅ぼして魔力や命の吸収を止めさせることはできないのです。しかし、貯めた力の一部でも解放させることで竜の覚醒を遅らせ続けることはできます。解放された力のせいで、大陸の一部の地域が砂漠化したり、地震が起きたりして大きな被害が出ましたが、世界の滅亡は阻止しました」
カロリーナの話をリゼットが考えながら、うなずいて聞いていた。
「この世界では、千年前に竜が覚醒寸前でしたが、肉体が不完全な竜が、当時の女王や騎士たちによって退治されたことで、貯められていた力の一部が失われ、世界の滅亡をまぬかれることができたのです」
「覇王が王都を占拠した伝説ですね。たしか、追い詰められた覇王が八つ首の竜に変化したあと、物を溶かす毒液を吐いて暴れたので、城や街が溶かされたけれど、女王の魔法で竜を撃退したっていう伝説でしたよね」
「伝説ではなくて事実だよ」
俺が言うと、カロリーナがうなずいた。
「千年前のこの世界には巫女が存在せず、転生前の御主人様が、本当の覇王の花嫁たちと竜を撃退なさったのです」
「俺は戦いには勝利したが力尽きて消滅した。そのあと別の世界に転生して、また千年後に、記憶を失ってこの世界に戻ってきたってわけさ」
「千年間の集められた命の力が世界を滅亡させる?」
リゼットが青ざめていたが、クリスはけろっとしていた。
「御主人様も、先生もいるし、怪獣が出てきてもへっちゃらだね!」
全員で思わずクリスな顔を見つめてしまった。
「あー、怪獣が出たときのために戦える覇王の花嫁を集めておきたい。これは消滅した人たちの命を集めている怪獣への嫌がらせもかねて。あと、怪獣が出てこないように、集まってる魔力を俺が横取りして、覇王の花嫁たちがのんびり暮らせるところを作ろうって計画なんだよ、クリス」
俺なりにわかりやすく説明してみた。
「のんびり暮らしたいものですね」
カロリーナがやれやれという感じで、ため息をついたあと、微笑を浮かべた。

※これにて、第一部完結といたします。

主人公が理想の王国作りを目指すという目標を見つけたので。

このあとの展開としてはハーレムではなく、ファンタジー系の軍記物となるでしょう(←伏線回収しきれてないだけ)

もうひとつ完結にしたい個人的理由。
この話を書いていて、大量の市民の死者が
魔法実験の失敗によって
出る。(表向きは疫病の流行と生き残った一般人は認識)
を書いてから、
しばらくして、コロナが流行した。
偶然の一致でも、予知したみたいで、気持ち悪くて。
(宮崎駿ほどじゃないけど。
崖の上のポニョのあと本当に津波がくると誰が思っただろう?
そして、現実の出来事ほうは、なんと残酷なことか!)

僕自身もコロナに感染して、こもって自粛中は、自分の書いた快適ダンジョンが本当に欲しかった。

コロナ感染症で亡くなった人たちに、
哀悼の祈りを捧げます。
合掌。

2022.6.22 かえる&KS&健(K)


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