PiPi's World 投稿小説

異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 75
 77
の最後へ

異世界でハーレム生活希望します 77

「……あ、リリアの手、気持ちいい」
クリスがそう言って俺を頬を赤らめて見つめてきた。
俺は手を離して頭を撫でてごまかした。
カロリーナとリゼットには手をつないだだけにしか見えないように、いたずらで、体を撫でまわされた感覚や、股間や乳首を舐めまわしたのと同じ快感をクリスに与えてみた。普段から刺激をあたえておくと、感じやすい体になっていくから、あとで快感度MAXになりやすくなる。
儀式の間の魔方陣を使って、クリスの潜在能力を覚醒させてみたいぞ。
まあ、今日はクリスの楽しみにしていた王都見物の予定だから、それはまた後日にしよう。
午後ののんびり教会から王都シェルラ市街まで、俺と俺の嫁三人で歩いて行く。
石板に封じられていたあと、塔の中で暮らしていたクリスは外の光景に目を細めにこにことしていた。
四十分ぐらい歩いて市街地に到着すると、クリスは俺の手をにぎって少し緊張しながら、ライザの滞在している青蛙亭の前まできた。
一階が食堂で、二階と三階が宿泊用の部屋になっている。
クリスのために、カロリーナが果実酒を水で薄めたジュースを注文した。これなら酒とちがっても子供でも酔わないらしい。
「おいしい」
教会から大人と同じペースでクリスは歩いてきたわけで、喉もかわいているせいもたぶんあるだろうな。
「カロリーナさん、おひさしぶりです。かわいいお嬢さんも一緒ですね、こんにちは」
「こんにちは、ライザさん。クリスといいます」
ちゃんと挨拶と自分の名前を言ったクリスがちらって俺の顔を見た。俺はにっこり笑ってうなずいた。
「かわいいですね、カロリーナさんのお弟子さんですか」
「ええ、リゼットの妹弟子になります」
「よろしくね、クリスちゃん」
青蛙亭の裏手に駐車してあるゴーレム馬と荷馬車の点検をカロリーナが赤髪のライザとしているあいだ、俺とリゼットは青蛙亭から出てクリスと手をつないで、市場通りの立ち並ぶ露店を見せて歩いた。
「人がいっぱい」
「私も小さい頃、お師匠様に王都に連れてきてもらったとき、そう思いました」
俺はリゼットがちびっこだった頃を想像してみた。
今でも美少女でかわいいリゼットは、ちびっこの頃もかなりかわいい感じだったと思われる。
露店商のマリーが俺たちを見かけて声をかけてきた。
「あらあら、リリアちゃんとおそろいの服を着た、かわい子がいるじゃない。リゼットさん、今日はお仕事?」
「マリーさん、こんにちは。今日はお師匠様のおともで、わたしの妹弟子に王都を案内しているところなんです」
「そうなのね。かわいいお嬢さんもカロリーナさんのお弟子さんなんてすごいわねぇ」
マリーがクリスに「おやつにどうぞ」とクッキーのようなお菓子をくれた。
「マリーさん、ありがとう!」
クリスか元気いっぱいにおれいを言うと、すっかりめろめろになった露店商のマリーが満面の笑みを浮かべて、俺たちを見送ってくれた。
俺も王都シェルラのことをすごく詳しいわけじゃない。市場通りの周辺ぐらいしかわからない。王都の中央に王城と庭園があり、市場通りは南側。東側、西側、北側は俺も行ったことがない。
王城を庭園の手前のあたりからながめてから、俺たちは青蛙亭に戻ってきた。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す