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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 70

「カロリーナさん、ひとつ質問、この世界で肉体を持つ人が全員、女神の命のかけらを持つ存在だとすると、全員が覇王の花嫁になれるってことなんですか?」
俺はもうしばらく傍観者でいようと思ったが、気になったので質問してみた。
「御主人様、もともと魔力が少ない人を覇王の花嫁として契約を結んだとして、消滅はしないが、すぐに魔力切れになる。すると、その覇王の花嫁はどうなると思う?」
「気絶して眠ったままになってしまう」
「せっかく御主人様が覇王の花嫁にして消滅しないようにしても、眠ったまま魔力の補充を待つだけの存在になる。補充されても、もともとの持つことができる魔力が少ないので、短時間ですぐに眠ったままになってしまう。それはまるで生きた人形みたいなものだ」
「そうか、だから千年前の覇王は、すぐ魔力切れになる覇王の花嫁の契約を破棄して消滅させていたってわけか」
「遠い過去の魔導師だった覇王は、魔力のかなりある人だけを選んで覇王の花嫁としていた。千年前の覇王はもともと魔力の少ない人ともまぐわって、二十四時間以内に消滅していくまま放置したか、飽きるまで道具のように人を使ったあとは、眠ったままの覇王の花嫁の契約を破棄して消滅させていた。どちらのやりかたでも、御主人様は選ぶことができる」
「覇王の花嫁候補の条件として、花嫁になってもすぐに眠ったままの生きた人形にならないぐらいに、もともと魔力をある程度まで持つことができる資質がある人ってわけですね」
俺がそうカロリーナに答えると、カロリーナとリゼットが笑顔でうなずきあった。
生きたダッチワイフの嫁なんかいらない、と俺は思っただけなんだけど。
「ご主人様に惚れて近づいてくる人はたくさんいても、そのなかで、もともと魔力がそれなりにある人かわからないですから、見た目で気になってもしちゃダメですよ」
リゼットは俺の顔を見つめながらはっきりと言った。
「リゼット、もし三人が魔力切れで眠ったままになったらどうすればいい?」
「ふふっ、そうならないように、リゼットばかりかまってないで、私やクリスティーナのことも忘れずにかわいがって欲しいものだ」
クリスティーナがすかさず言うと、リゼットの顔が耳まで真っ赤になった。
リゼットは、なんかやらしいことを思い出しちゃったんだろうな。俺もそうだから、よくないわかるぞ。
「あたしは、リリアちゃんだけのお人形になってあげてもいいよ」
手招きされてしゃがむと、そっとクリスが囁く。
俺も真似して「ありがとう、でも元気でかわいいクリスが好きだからね」と小声で耳打ちした。
「へへっ、うん、リリアちゃん大好き!」
照れ笑いしたクリスに抱きつかれた。
「なんですか、二人でひそひそ話をして」
リゼットが言うと「リゼットお姉ちゃんにもないしょだもん!」と、カロリーナのいるベッドのほうへクリスはすばやく逃げた。
カロリーナが微笑を浮かべて、クリスの髪を優しく撫でながら言った。
「御主人様は優しいな。その優しさにつけこまれないか心配ではある」
「わたしがついてますから」
リゼットが俺の隣に立ってそっと手を握ると、カロリーナに言った。

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