PiPi's World 投稿小説

淫蕩王伝―再誕―
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 43
 45
の最後へ

淫蕩王伝―再誕― 45

上の口だけではない。
豊はセーラの両脚の間にも手を這わせ、秘所やその周りを愛撫する。
その手付きも、まるで今までの豊と違うのだ。
何というか…勢いというか、がっついて来るような感じが無くなって…優しくなったというか…女の子の感じる部分をちゃんと解ってくれているような…。
(はうぅ…今日のユタカさんはいつもと違うみたい…一体どうしちゃったのぉ…?)
セーラは快感に包まれてイった…。

 ・・・

「……んぁ…?」
「…あら、起きたのね」
セーラが目を覚ますと、エリカの顔がすぐ目の前にあった。
「エリカさん……あれぇ?私、いつの間に寝ちゃってたのかしら…?」
「ずいぶん長い時間お休みだったわよ…(ま、お陰でこっちはユタカ君とタップリ楽しめたけどね♪)」
セーラは窓の外が真っ暗になっているのに気付いて驚いた。
「わぁっ!?もう夜じゃないですかぁ!ご…ごめんなさい!私ったらすっかり…」
「気にしなくて良いわ。疲れてたんでしょう…」
「あら?そう言えばユタカさんは…?」
「あぁ、彼なら向こうの部屋で潰……眠ってるわよ」
本当だった。
「うう・・・エリカさんやめて・・・・・」
疲れた豊は、恐怖にさいなまれながら眠っていた。
それでも股間は回復して勃起しているのはさすがである。

(ユタカ君の絶倫っぷりは半端じゃないわ。ああ、思い出すだけで疼いちゃうけど・・・・このセーラちゃんも好みなのよねえ・・・・ふふふ。)
「調べたんじゃなかったんですか?」
「結果発表は、セーラちゃんを調べてからね。」
セーラはきょとんとした。
「当然でしょ。リュフェスで患者を実際に治したのは貴女なんだから。」
そこで、セーラはふと気づく。
エリカの眼の下に浮かぶ隈と、異様にぎらつく瞳に。
「なんだか疲れているようですけど、大丈夫ですか?」
「あ、平気平気。セーラちゃんを調べたら寝るから。まずは脱いでみてくれない?」
「脱ぐって……えっ!?」
次の瞬間、セーラは我が目を疑った。
エリカが自分に向かって両手を伸ばしたかと思うと、優しく両頬を包み込むように手を添えて…そのまま…
「〜〜〜〜〜〜っ!!!?」
…エリカの唇によって唇を塞がれたセーラは悲鳴にならない悲鳴を上げる。
当然だ。
同性同士でこんな事をするなんて、彼女には信じられなかった。

セーラは神官の修行時代、同じ神官見習いの少女同士が物陰で抱き合って口付けしていたのを思い出した。
神殿の中庭で偶然そんな場面を目撃してしまい、その時はもう大慌てでその場を後にした。
彼女には理解出来なかった。
確かに神官を志す清らかな乙女達とはいえ健康な若い娘だ。
修行中はストイックな生活を強いられ、色々と溜まって来る物もあろう…。
だが、だからと言って…あんな事を…同性同士で慰め合うなど…セーラには考えられなかった。
だが、その光景を見て一番最初に抱いた感想は、彼女の意思に反して“綺麗だ…”だった。

「…ん…んちゅ…ちゅっ…ちゅぱぁ…」
エリカの舌がセーラの唇を割って口の中に侵入して来る。
(こ…この感覚…まるでさっき見ていた夢みたい…って、まさかっ!?)
セーラはハッと悟った。
…やがてエリカの唇が離れる。
「エ…エリカさん!!あなたという人は…!!」
セーラは顔を真っ赤にしてエリカをキッと睨む。
「あ〜ら、怖い顔しちゃってぇ…その様子じゃあ知らないみたいね。女の子同士で楽しむ事…」
「あ…ああ…当たり前じゃないですかぁ!!エイリア神の教えでは同性同士で性的な行為をしろとは説いていません!!」
「でも禁じてもいない…」
「禁じられていなければ何しても良いんですかぁ!?」
「まあまあ…ちょっと落ち着きなさいよ」
「…はぁっ…はぁっ…」
だがセーラの顔は紅潮し、呼吸も荒くなっている。
実はセーラ、エリカとキスした際に彼女の唾液をかなり飲み込んでしまっていた。
ご存知の通り、エリカは豊の精液を上下の口から大量に摂取している。
そう、つまりセーラはエリカを介して、豊の発情作用のある精液を摂取させられてしまったのだ。
(どうして?私は女の人には興味ないはずなのに。)
自分を異性愛者だと信じている(事実なのだが)セーラは、思わぬ事態に困惑する。
「別に、同性愛は禁じられていないんだからいいじゃない。私、男女どっちでもいけるクチだから。」
平然と、エリカは言い切る。
確かに、五大神をはじめ神々は同性愛を禁じてこそいない。
だがおおっぴらにすることでもないのも事実だったし、性的志向は生まれつきで後から変えられるものではない。
しかし両性愛者であるエリカにとって、同性との接触や性的接触への敷居が人より低いのも事実だった。
そのあたりが異性愛者であるセーラとの感覚の違いとなって表れているのだ。
「だからって、私はそういう趣味はありません!」
真っ赤になって、セーラは必死に言い張る。
だが、豊の精液の発情作用で子宮が疼くのを感じる。
不意に、豊の顔が思い浮かぶ。
(ユタカさん・・・・私、どうして?)
リュフェスで抱かれた夜の事を思い出すと、今でも身体が熱くなるのだった。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す