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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 38

カロリーナとリゼットが、全裸のままで床に正座している俺の前にやってきた。カロリーナはすでに、いつも愛用しているドレスにちゃっかり着替えている。
「ご主人様におたずねします。サキュバスのクリスティーナを、ご主人様は消滅させたくないということでよろしいのですか?」
「うん」
「サキュバスのクリスティーナを、私たちと同じ三人目の覇王の花嫁にすること、それしかクリスティーナを消滅から逃れさせる方法はない」
「二人とも、それでいいの?」
「今回は私が魔法の研究中に引き起こした事故で、サキュバスに肉体を奪われたのだから、肉体を取り戻してくれた御主人様に文句をつけることなど、できるはずがない」
「ご主人様はあの娘をかわいそうだと思って、消滅させたくないと思ったんですよね。優しいご主人様がそうしたいのなら、わたしは協力します。でも、こっそりわたしに内緒で、あの娘といろんなことをしちゃ嫌ですからね」
「はい、すいませんでした」
にっこり笑ったリゼットに、俺は頭を撫でられた。
カロリーナを寝室に残して、俺とリゼットは別室のカロリーナの応接室で待機。
カロリーナからサキュバスのクリスティーナに、覇王の花嫁として、花嫁が覇王の命を奪ってはいけない、花嫁は生命の危険がある命令以外は覇王の命令が出されたら逆らえない、自分で命を断つことの禁止、などの条件を承諾するなら消滅せずに生きることができることを説明することになった。
応接室で二人きりになると、リゼットが背中に抱きついてきた。
「ご主人様、おはようのキスして下さい」
俺はリゼットの頬を撫で、キスをした。一瞬だけど、体があたたかいものにつつまれた感じがした。
「さあ、ご主人様、ソファーで休んで下さい。徹夜でしたから眠いでしょう?」
「うん、キスでリゼットに治癒の魔法をかけてもらったけど、たしかにまだ眠いな」
「眠気をなくす魔法ではないですからね」
「でも、リゼットは平気?」
「はい、わたしは元気です。ご主人様、心配してくれてありがとうございます」
リゼットの膝枕してもらい、髪を優しく撫でられながら、俺はソファーに寝そべって少し眠った。
のちに、ちっぱいのクリスティーナがカロリーナの指導を受けて治癒の魔法を習得することで、街の人たちの診察ができるようになり、リゼットが俺と旅ができるようになるのだが、このときすでにカロリーナが、クリスティーナの性格や才能を見抜いていたとは俺は気づかなかった。
「ご主人様、起きて下さい」
「んー、俺、どのくらい寝てた?」
「二時間とちょっとぐらいですね」
「リゼットの膝枕が気持ちよくて、もっと長く寝てたみたいな感じがする。ありがとう」
俺とリゼットが寝室に戻ると、クリスティーナが俺を見て「覇王様は、何かの修行のためにずっと裸なんですか?」と言ったので、リゼットがくすくすと鈴を転がしたようなかわいい声で笑った。
「あー、修行ってわけじゃなくて、なりゆきで……って、クリスティーナの話し方がなんか普通になってる!」
「お師匠様は何でも教えるのが得意ですから」
俺が寝てた二時間の間にクリスティーナに何があった?
修行のために特別な時間の流れが遅い部屋でも、この塔にはあるのか?
「覇王様じゃなくて、リリアでいいよ。そのかわり俺もクリスティーナじゃなくてクリスって呼んでいいか?」
「うん。覇王様じゃなくて、リリアって呼ぶね」
カロリーナが俺とクリスティーナのやりとりをそばで聞いていた。クリスティーナが、カロリーナの表情を気にしてちらっと見た。カロリーナはいつものきれいな微笑のままだ。

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