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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 37

倉庫部屋に石板を確認しに行っていたカロリーナが、ちょうど戻ってきたタイミングで俺がサキュバスのクリスティーナに声をかけたので、カロリーナもクリスティーナが、ひとりぼっちがさみしすぎて、カロリーナの体に憑依したらしいと理解したようだった。
「御主人様、サキュバスを石板にもう一度封じて消滅から逃れさせることは不可能。すでに覇王の魔力で肉体を生成しているため、無理に封じこめようとすれば、石板が砕けて、どちらにせよ、サキュバスは消滅してしまう」
そうだろうな、それができるなら、人間を生きたまま魔法のアイテムの石板に封じ込めて拉致監禁できてしまう。
「泥棒猫、どうやって覇王のことを知った?」
「…………っさい」
「なんだ、言いたいことがあれば、はっきり言え」
「あー、うっさいなっ、あたしは泥棒猫なんかじゃない!!」
カロリーナが微笑を浮かべた。なんか嫌な予感がする。
「取引をしたんだ、あいつと。素敵な体を帰すかわりに命令を聞けば魔力をわけてくれるって!」
「ほお、御主人様と取引をしたと」
いや、たしかにカロリーナの肉体に覇王として、フェラチオしろって命令したけど、カロリーナの体から悪魔よ去れとか、調子にのって言ったけど。
「あたし、見てたんだ。そっちの人とあなたが、あいつとすっごく幸せそうに仲良くしてるのを。あいつの魔力がそっちの人とあなたに力を授けてるのを。あいつが覇王っていうやつで、あいつの魔力をちょっと分けてもらえたら、ちゃんと人間みたいな体が作れると思ったんだ」
リゼットがはっとした表情で、カロリーナと顔を見合せる。
覇王の花嫁になったときのセックスを、サキュバスのクリスティーナが寝室にひそんでいてしっかり見ていた。
「ああっ、なんてことでしょう!」
恥ずかしさにリゼットは耳まで真っ赤になった。
「御主人様、ちょっと詳しく説明してもらおうか」
俺は小声になったが、三人の前でカロリーナを起こそうとしていたら、途中で正体不明の誰かの意識がカロリーナの肉体に憑依していたので、刺激の強い方法で追い出そうとしたら、こうなったと説明した。
リゼットの視線が刺さるように痛いんだが。
「御主人様が命令した方法で気持ち良くて出した精液を、サキュバスが私の体を使って飲んだ。それで魔力が与えられて、サキュバスは肉体を生成することができた、と」
「取引のつもりはなかった。カロリーナの体を取り戻したかっただけなんだ」
「ご主人様は、つまり、お師匠様のおくちを使ってサキュバスと、わたしの知らないやりかたで楽しんでいたってことですか、お師匠様の意識とわたしの意識が融合してしまいそうな危機的状況だったのに」
そう言われたら、そうなんだが。なんか、俺が尋問されている感じなんだけど。
リゼットがため息をついてから、カロリーナと寝室のすみっこで、ひそひそと何かを相談し始めた。
ベッドの上のサキュバスは何か申し訳なさそうな表情で俺を見ている。なんか言っちゃいけないことを言っちゃったみたいでごめんな、みたいな感じで。
あれ、今、俺はサキュバスに同情されてる?

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