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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 36

「私の体を奪って御主人様に何をした、泥棒猫」
カロリーナが俺を離して、ベッドの上にいるものを睨みつけて言った。カロリーナが怒るとこんなにおっかない迫力があるのか。怒らせないようにしよう。
俺が気持ち良すぎて情けない声を上げた瞬間に、カロリーナの意識が肉体に戻ったので、その少し前の俺が命令してカロリーナにフェラチオさせて、我慢しきれず口内射精したことはおぼえてないようだ。
ばれたら、へんなことするなって叱られるかな?
「いてててっ、耳をひっぱるな!」
「気配を消して逃げるつもりだったんだろうが、おもしろいことを聞かせてやろう」
覇王の魔力を射精させて奪い利用した以上、世界のことわりに従い、覇王の花嫁でないおまえは二十四時間以内に、もしかするとあと数分後に消滅する可能性がある。
「わかったか、この泥棒猫」とカロリーナが魔族のクリスティーナに死の宣告をした。
「え、なんで、あたしが消滅だって、なあ、おまえ、嘘だろ、せっかくおまえの魔力で、もう人に憑依しなくていい自分の体ができたのに」
リゼットが憐れむような目で見つめながら「残念ながら、本当です」と、きっぱりと言い切った。
魔族のクリスティーナ。
ショートボブの髪型で茶髪でかなりの小顔。ネコ顔といわれればそうかもしれない。黒のセクシーなミニワンピースを着ているが、残念ながら体つきでいえば、かなりのぺちゃぱいで、リゼットよりも幼く見える。瞳の色が紅い。
「クリスティーナはサキュバスだったのか!」
俺のなかで、超絶舌技のフェラチオの理由がすごく納得できた。男性の精気を奪う魔族の伝統の性技だ。
ベッドの上で体育座りをして顔もしょんぼりとうつむいてもう、しくしくと泣いているようで、肩が震えている。
カロリーナによれば、カロリーナのコレクションのうちの古代の石板にクリスティーナは封じこめられていたものらしい。
人間が眠っている間に夢に介入して憑依する。その人間のまわりにいる関係者を<魅了の吐息>という魔法で誘惑。そして何らかの手段で親しいまわりの人間から魔力を吸収して、つぎつぎと宿主を変えていく。
どんな手段で魔力を吸収するのかはわかっておらず、肉体を持たない「寄生虫のような種族」とカロリーナは、自分の肉体をクリスティーナに憑依されて奪われたことを怒っているようだ。
この世界で謎とされているサキュバス族の魔力奪取の手段を俺は体験したのでよくわかる。古代の人たちはサキュバス族にエロいことされて、自分ものりのりで魔力を奪われましたっていうのを気まずいから隠したんだろうな、きっと。
気持ちはわかるけどね。エロ本を隠す感じとか。
「クリスティーナ、他に仲間はいないの?」
ご主人様、話しかけてはいけません、むしろ、見ちゃいけません、ぐらいの感じで目でリゼットが俺に訴えている。
新婚夫婦のように最近はずっとべったりで、リゼットと俺はいちゃいちゃして毎日を楽しく暮らしていたので、ご主人様の浮気相手の泥棒猫、今すぐ消滅しろ、ぐらいの敵意が剥き出しで、かなりリゼットもこわい。
「うっ、うっ……いない、ずっとひとり……人間は、体があるじゃん、ずるい……あたしは……体、なかったから、人間に憑かないと、誰も気づいてくれないから……ふえぇぇっっ」
やばい、さらにサキュバスのクリスティーナをへこましてしまった。

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