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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 23

「ご主人様の、その女性をそわそわさせる力は、魔法や奥義なのですか?」
「いや、俺、魔法とか使っているわけじゃない、というか魔法なんて使ったことないけど……」
「自覚なしか。覇王、おそるべし」
王城で取り調べされたとき、女騎士ファリエールの凛々しくきれいな顔立ちや、ほどよく鍛えられているらしいむだな脂肪のたるみのない体つきをじろじろ舐めまわすように見ていたことは、二人には言えない。
まさか、それで俺、ファリエールに処刑されたのか?
怪しげな雰囲気だだもれだったとしたら、危険な変質者に王城の最重要ポイントともいえる謁見の間まで、ふるちんの謎の人物に侵入されたと考えたら、警備上、大問題になる事案。隠蔽のために密かに処刑されても不思議はない。
俺が千年に一度出現する覇王であることは、聖騎士ファリエールにばれてないのではないか、という考えが浮かんできた。
「え、は、裸だったんですか、うーん、それならものすごく怪しまれてもしかたないんじゃないですか?」
リゼットがそう言って、カロリーナとうん、うん、とうなずきあった。
「なら、女性を発情させる覇王の威圧感、威圧感というか雰囲気さえなんとか自分で制御する方法があれば、街に行ったとしても覇王とばれないのかな」
「たしかに聖騎士ファリエールに直接会うことがなければ、わからないかもしれない」
「お師匠様、何かいい方法はありますか?」
するとカロリーナが何か思いついたらしく、目を細めて艶やかな微笑を浮かべた。
ううっ、なんか嫌な予感がするぞ。
俺がカロリーナの衣装部屋から出てきて戻ってくると、リゼットが目を輝かせた。
「かわいい、かわいすぎです、ご主人様!!」
まさか女装させられるとは思わなかった。
俺のあとから部屋に戻ってきたカロリーナが、まんざらでもない顔をしている。
カロリーナ特製の香水と色つきリップ。これは俺の声を変えてくれる効果がある。メイド服とさらさらの水色の長い髪はアップツインテールに。魔法で瞳の色は、髪の色とおそろいの青い瞳に変化している。
小柄で華奢なリゼットの可憐さとも、俺より身長はあっても色気たっぷりな体つきのカロリーナの妖艶さともちがう魅力がある。胸のふくらみのサイズは、二人のちょうど中間といったところだ。顔立ちもカロリーナの魔法で見事に女の子に変化している。
「うん、リリアって感じだな」
鏡を見て俺が言うと、カロリーナがくすくすと笑った。
「御主人様、かわいらしくていい名前」
「カロリーナさん、御主人様じゃなく、今後は変装している間は、リリアちゃんで頼む。リゼットもだぞ」
「はい、ご主人様……じゃなく、リリアちゃん、ですねっ」
「これなら、さすがにファリエールでも俺だと気づかないだろう。よし、完璧だ!」
カロリーナは覇王の発する魅了の魔力を変装に使うことにした。魅了の魔力がだだもれの状態よりも、発情効果を半減することができた。
「俺はリゼットのいとこって設定でいいな」
「ふふっ、リリアちゃん、自分のことは俺じゃなくて、私と言う癖をつけないと」
「あっ、そうか。人前であまり話すときにはよく気をつけなくちゃだめだな」

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